研究課題/領域番号 |
20K19630
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 医療創生大学 (2023) 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) (2020-2022) |
研究代表者 |
小林 佳雄 医療創生大学, 健康医療科学部, 助教 (10846174)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 歩行 / 運動学習 / 脳卒中 / 適応 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では歩行運動を構成する要素(時間、空間)に系統的な操作を与え得る様々なSplit-beltトレッドミル条件下の歩行(トレッドミル上での左右独立のベルト速度下での歩行、ピッチ強制下での歩行)を用いることで、歩行の学習性・適応性についての新たな知見を得ることを目的とする。さらに、障害特性に個人差が大きい脳卒中患者に対して,その特性に応じた介入方法を提案するための基礎的知見を提供し,歩行非対称性を合目的に改善へと導く歩行リハビリテーション方法の構築を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、1)脳卒中後の歩行運動パターンのタイプ分類を図ること、2)障害特性に考慮した歩行障害の改善手法を考案することである。 1)のタイプ分類については、運動学的変数、運動ダイナミ クスに関する変数、左右対称性に関する変数、クリアランスに関する変数の4つの因子を同定した。そして、この4つの因子から、大きく3つの歩行パターングループを分類した。2)の歩行障害における改善手法の考案については、1)によって同定されたタイプ分類ごとに、左右独立のベルト速度下でのsplit課題を実施した。その結果、いずれのグループも、麻痺側下肢の荷重時間および荷重量、前方への蹴り出しの力が増加することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中患者の歩行パターンは多様であり、個人の運動特性に応じた介入方法の確立が求められる。特に、脳卒中後歩行に多く見られる非対称性の運動・運動学的特性の改善手法は未だ十分とはいえない。本研究では脳卒中後の歩行パターンの分類および身体機能障害特性との関連性を同定し、それぞれの歩行パターン特性に応じた課題の影響を明らかにした。本研究課題で得られた知見は、実用歩行獲得後、代償によって非対称性が顕著な慢性期脳卒中患者にとって有益な治療アプローチに貢献できると考えられる。
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