研究課題/領域番号 |
20K19644
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 藤女子大学 |
研究代表者 |
宮沢 梨花 藤女子大学, 人間生活学部, 助手 (70846857)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ビタミンD / LC/MS |
研究開始時の研究の概要 |
若年女性のビタミンD摂取量を、高速液体クロマトグラフ質量分析装置を用いた食事調査と血液検査を行い、ビタミンD摂取量と血清25ヒドロキシビタミンD(25(OH)D)濃度の関係を解析する。これにより、適切とされる血清25(OH)D濃度を維持するために望ましいビタミンD摂取量を明らかにする。 本研究で得られたデータは、今後のビタミンD食事摂取基準を策定する際の基礎資料や栄養教育の資料として活用されることが期待される。
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研究成果の概要 |
適正な血清ビタミンD濃度を維持できるビタミンD摂取量を解明するため、若年女性の血清25(OH) D濃度とビタミンD摂取量の調査を行った(n=167)。血清25(OH)D濃度の平均値は夏季で37.0±9.1 nmol/L、冬季で29.9±7.3 nmol/Lであった。食物摂取頻度調査法を行いた食事調査の平均値は、夏季では6.3±3.5 μg/日、冬季では8.3±5.9μg/日であった。正確なビタミンD摂取量を求めるため、LC/MSを用いて、食品中のビタミンD含有量の分析を行ったが、生成するビタミンDイオンやクロマト溶出位置が想定と異なり、達成できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食事摂取基準におけるビタミンDの目安量は8.5μg/dayであるが、日本人の多くがビタミンD欠乏に陥っているとの報告がある。しかし、我が国のビタミンDに関する調査は、地域別や季節別の血清25(OH)D濃度を測定したものと、国民健康・栄養調査による摂取量を調査したものに分かれており、同一人物に対して血清25(OH)D濃度の測定とビタミンD摂取量を評価した研究は少ない。そこで同一人物で、ビタミンD摂取量と血清25(OH)D濃度の関係を調査した。現状のビタミンD摂取量では、適正な血清ビタミンD濃度を保つことは難しく、12 μg/day程度が理想のビタミンD摂取量であると考えられる。
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