研究課題/領域番号 |
20K19698
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 福岡国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
橋本 勇希 福岡国際医療福祉大学, 医療学部, 准教授 (90849689)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ストレス / 交感神経 / 脈絡膜循環動態 / 脈絡膜形態 / 脈絡膜厚 / laser speckle flowgraphy / 深部強調画像光干渉断層計 / 血圧 / 中心窩下脈絡膜厚 / 寒冷刺激試験 / 脈絡膜 / レーザースペックルフローグラフィー / 脈絡膜循環 |
研究開始時の研究の概要 |
中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)では交感神経が亢進している急性期に脈絡膜循環動態が上昇し、脈絡膜が肥厚すること、寛解期では両者が減少することを報告した。以上から、ストレス状態の健常者においても、CSC眼と同様に脈絡膜循環動態および形態の変化が生じている可能性がある。しかし、ストレスの状態やその程度が脈絡膜循環および脈絡膜形態とどのように関連しているかについては依然として不明である。また、一般的なストレス評価法は自覚的な方法であることが問題点として挙げられるため、眼科一般検査のLSFGとEDI-OCTによる簡便に実施可能な他覚的ストレス評価法の開発とその有用性についての検証は非常に画期的である。
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研究成果の概要 |
現代の日本ではストレス社会が問題となっており、ストレスが原因で身体的・心理的な異常を来すことがある。そして、ストレスの状況下では交感神経が優位になることが知られている。本研究では交感神経が優位である日中、冬、正常月経周期の黄体期中期、寒冷刺激試験直後に全身の循環動態の上昇に伴い、脈絡膜の循環動態(血流速度)は上昇し、脈絡膜の形態(厚さ)は減少していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
交感神経が優位になると、血圧などの全身の循環動態が上昇する。それに伴い、脈絡膜の血流速度が上昇することをレーザースペックルフローグラフィ(laser speckle flowgraphy)を用いて、脈絡膜の厚さが減少することを深部強調画像光干渉断層計を用いて明らかにした。以上のことから、眼科一般検査であり非侵襲的に短時間で測定することができる両機器を用いることで、脈絡膜の変化および所見を観察し評価する新たな他覚的なストレス評価法の有用性について示唆した。
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