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ラベル化同位体を用いたトランス脂肪酸の体内動態視覚化技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K19704
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関福島大学

研究代表者

吉永 和明  福島大学, 食農学類, 准教授 (40724802)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードトランス脂肪酸 / 安定同位体 / 体燃焼性 / エライジン酸 / バクセン酸 / オレイン酸 / 体内動態 / 脂肪酸体燃焼性 / イメージング質量分析
研究開始時の研究の概要

食品中のトランス脂肪酸は、過剰摂取により心疾患のリスクを高めることが疫学調査によって報告され、世界中で注目を集めている。しかしながら、食事によって摂取されたトランス脂肪酸の体内動態は明らかにされておらず、心疾患とトランス脂肪酸の直接的な関連性は不明である。そこで本研究では、心疾患とトランス脂肪酸の因果関係の解明に資する基礎的なデータを蓄積することを目的とし、食品中に多く含まれる炭素数18、二重結合数1の13種類のトランス脂肪酸(trans-18:1)異性体をマウスに投与し、各臓器・組織中のtrans-18:1異性体を各種質量分析計で測定することで、トランス脂肪酸異性体の体内動態を明らかにする。

研究成果の概要

本研究では、食品中に多く含まれる炭素数18、二重結合数1のトランス脂肪酸異性体の体燃焼性を精査した。合成した13種類のtrans-C18:1異性体(trans-4~trans-16-C18:1)をマウスに経口投与し、経時的に呼気ガスを分析した。その結果、投与初期において、trans-11-C18:1は、他の異性体よりも早く燃焼されることが明らかとなった。また、trans型二重結合の位置により、脂肪酸の総燃焼量が異なる傾向が見られた。以上の結果より、trans型二重結合の位置は、その体燃焼性に影響を及ぼすことが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究結果により、トランス脂肪酸異性体の体燃焼性を明らかにすることができた。トランス脂肪酸は、ウシなどの反芻動物の肉や乳、または植物油を水素添加して製造した硬化油に含まれる脂肪酸であり、トランス脂肪酸は我々の食生活の身近に存在している。本研究によって、トランス脂肪酸異性体の体内動態を明らかにできれば、ヒトの健康に悪影響を及ぼすトランス脂肪酸を特定する糸口になると考える。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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