研究課題/領域番号 |
20K19725
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
薗田 邦博 金城学院大学, 生活環境学部, 准教授 (80454338)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 非アルコール性脂肪肝炎 / 食事療法 / 亜硝酸塩/一酸化窒素 / 炎症 / 酸化ストレス / 非アルコール性脂肪性肝炎 / 亜硝酸塩 / 一酸化窒素 / 非アルコール性の脂肪性肝炎 / 亜硝酸塩/一酸化窒素 |
研究開始時の研究の概要 |
非アルコール性の脂肪性肝炎(NASH)は、肝硬変や肝癌を発症することから臨床上重要な肝疾患とされており、病態解明と食事療法の開発が喫緊の課題となっている。 野菜成分である亜硝酸塩は摂取した後、生体内で一酸化窒素に変換され抗炎症作用や抗酸化作用を示すことが知られている。そこで、炎症や酸化ストレスが病態の発症に関るNASHに対しても亜硝酸塩の摂取が有効であると仮説を立てた。本研究では亜硝酸塩摂取によるNASHの病態悪化抑制効果とメカニズムを明らかにし、新たな食事療法の開発に貢献する。
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研究成果の概要 |
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、現在も治療法が確立できていない疾患である。本研究では、NASHモデル動物への食事性亜硝酸塩によるNASH病態進展に対する影響を明らかにすることを目的に実施した。 食事性亜硝酸塩の摂取は、NASHモデルラット(SHRSP5/Dmcrラット)で起こる肝臓の炎症や酸化ストレスを軽減することで、線維化進展を抑制する可能性を示した。また、線維化抑制メカニズムとしてレニン-アンジオテンシン系が関与している可能性があることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、現在も治療法が確立できていない疾患である。一方で、野菜や果物に含まれる硝酸塩/亜硝酸塩は、生体内で一酸化窒素(NO)に変換され血管拡張、抗炎症、抗酸化作用を示すことから、NASHに対しても有効であると仮説を立てた。そこで、NASHモデル動物に対する亜硝酸塩の病態進展に対する有効性について検証した。 その結果、亜硝酸塩の摂取はNASHで起こる肝臓での炎症や酸化ストレスの増大を抑制し、線維化進展を抑制する可能性を示した。本研究は、動物実験であることからヒトに対する有効性を検証していく必要があるものの新たな食事療法の開発に貢献できる可能性を示した。
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