研究課題/領域番号 |
20K19957
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高野 祥太朗 京都大学, 化学研究所, 助教 (40758439)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 微量金属 / 安定同位体比 / 生物地球化学循環 / 海洋 / 分析化学 / 同位体比 / 大気エアロゾル / 沈降粒子 / 海水 / エアロゾル |
研究開始時の研究の概要 |
海洋の微量金属は,過去・現在・未来の海洋環境についての強力な生物地球化学的トレーサーまたはプロキシとなる可能性があるため,それらの生物地球化学循環が活発に研究されている.本研究の目的は,微量金属安定同位体比を用いて海水中粒子態微量金属の起源および溶存態―粒子態変換過程を理解し,現代海洋における微量金属の供給―輸送―除去過程を解明することである.主な研究内容は,(i)大気エアロゾル粒子中微量金属濃度・同位体比分析による微量金属の起源および溶解度の定量的解明,(ii)エアロゾル,海水,沈降粒子,堆積物の微量金属濃度・同位体比を用いた溶存態・粒子態微量金属の海洋ボックスモデルの構築である.
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研究成果の概要 |
海洋においてFe,Ni,Cu,Zn,Cd,Pbなどの微量金属は,生物に必須もしくは毒性を持つ.これらの循環は,生物活動,海洋循環,酸化還元などの生物地球化学的過程の影響を受ける. 本研究では,天然試料中の微量金属の安定同位体比分析法を開発し,その方法を用いて大気エアロゾル,海水中粒子,海水中の微量金属の起源と動態を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海水中の微量金属は,海洋の生物多様性や一次生産に影響を与える.本研究で得られた海水中微量金属の起源に関する知見は,人間活動による海洋汚染の規模推定や,その汚染が未来の海洋環境に与える影響の評価に役立つ.また,本研究で提案する海水中微量金属の海底への輸送メカニズムは,海底堆積物に保存されている微量金属から過去の海洋環境を復元できる可能性を示唆する.
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