研究課題/領域番号 |
20K20016
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分64060:環境政策および環境配慮型社会関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
兵法 彩 東京大学, 総括プロジェクト機構, 特任助教 (30790216)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 再生可能エネルギー / 脱炭素社会 / 地域産業連関表 / 地域循環共生圏 / 類型化 / ライフサイクル評価 / メタン発酵ガス化発電 / 未利用資源の活用 / ライフサイクル設計 / 地域類型化 / 省エネポテンシャル / 離島地域 / エビデンスに基づく政策立案 / EBPM / 温室効果ガス / カーボンニュートラル / 産業連関表 / 再生可能エネルギー技術 / 社会経済性 / 地域施策 / システム設計 / Prospective LCA / 技術評価 / ライフサイクル思考 / 地域資源 / 産業連関 |
研究開始時の研究の概要 |
太陽光、風力、バイオマスなどの再生可能資源を用いたエネルギー(以下、再エネ)技術は、地球温暖化対策やエネルギー安全保障への寄与が期待されており、パリ協定実現のためにも国内における更なる導入促進が見込まれる。再エネ技術の導入によって、地域の資源・経済の好循環が期待されているが、導入促進に資するシステム設計はまだ十分に行われていない。本研究は、再エネ導入に適した地域特性(産業構成や規模)の導出および指標の作成、社会経済的受容性を踏まえた実装可能な導入オプションに基づく再エネ導入戦略の立案に取り組む。
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研究成果の概要 |
地域における気候変動対策への期待が高まっており、自然・社会・技術的観点から地域に適したオプション選択および施策設計が求められている。本研究は再生可能エネルギー技術の効果的な導入促進に資することを目的として、地域の産業構造と技術導入効果に着目したライフサイクル評価に取り組んだ。具体的には地域の産業構造を反映している地域産業連関表の活用を軸として、国内における地域産業連関表の作成・応用実態調査や地域における事例研究、資源循環に着目した将来性ライフサイクル評価を展開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題を通じて再エネ技術の導入効果分析ツールとしての産業連関表の有用性を明らかにした。他方、市町村レベルの分析を行うためには地域産業連関表の整備や応用に向けた専門的スキルの活用が重要となることがわかった。また、脱炭素社会に向けた再エネ技術導入を加速する一方で、住民の省エネ行動促進や資源循環システムの構築も同様に重要であることが明らかになった。地域に適した選択肢の促進や資源循環のための技術の社会実装促進のためには、導入実態を踏まえたマテリアルフロー分析などによる量的・時間的観点を含めた議論の展開と科学的根拠に基づく適切な普及方策・導入戦略の策定が期待される。
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