研究課題/領域番号 |
20K20132
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西岡 千文 京都大学, 附属図書館, 助教 (20801187)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 引用データ / オープンデータ / 機関リポジトリ / オープンサイエンス / 学術情報流通 / 学術情報 |
研究開始時の研究の概要 |
引用データを再利用性が高い形式で公開するオープン・サイテーションが欧米諸国を中心に広まっている。本研究は、学術論文が引用する学術資料の分析と引用データ抽出手法の開発を通じて、人文社会学系のあらゆる学術資料のオープン・サイテーションを促進する枠組みを構築する。さらに、引用データを機関リポジトリ等の人文社会学系学術情報基盤で利活用することで、引用データが利用者の情報探索行動に与える影響を明らかにする。
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研究実績の概要 |
論文等の研究リソース間の引用・被引用関係を表す引用データを、再利用性が高い形式で公開するオープン・サイテーションが欧米諸国を中心に広まっている。本研究は、論文などの文献が引用する学術資料の分析と引用データの抽出手法の開発を通じて、人文社会学系のあらゆる学術資料のオープン・サイテーションを促進する。 【1. 人文社会学系の紀要2誌のオープン・サイテーションのデータ作成】昨年度に引き続き、京都大学の機関リポジトリで公開している人文社会学系の紀要2誌のオープン・サイテーションに取り組んだ。オープン・サイテーションの仕様書を作成し、紀要論文の参考文献のオープン・サイテーションに向けた引用データの作成作業を人手によって進めた。 【2. 引用データの表示・流通】京都大学の機関リポジトリの各紀要論文のページで、紀要論文が引用する文献とそのリンクを、作成した引用データに基づいて表示できるように改修を行った。また、作成した引用データを紀要論文のメタデータに登録した。メタデータは「学術機関リポジトリデータベース(IRDB)」などからハーベストされることから、引用データの流通を行うことができる。 【3. 人文社会学系の紀要2誌のオープン・サイテーションのデータ作成】国際的な画像データの相互利用の枠組みであるInternational Image Interoperability Framework(IIIF)の画像APIのログのリファラーの分析により、デジタルアーカイブで公開されている画像を引用しているリソースを特定できることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
機関リポジトリで公開されている紀要2誌についてオープン・サイテーションを進め、機関リポジトリでの表示を行うことができた。機関リポジトリでのクリック回数等を分析することによって、機関リポジトリにおけるオープン・サイテーションの効果について検証する道筋を立てることができた。
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今後の研究の推進方策 |
機関リポジトリの各紀要論文のページで、作成した引用データに基づいて、紀要論文が引用する文献とそのリンクを表示している。リンクのクリック回数等を観察することによって、オープン・サイテーションの取り組みが機関リポジトリへ与える影響を明らかにする。
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