研究課題/領域番号 |
20K20151
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 (2022) 大阪大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
村井 祐基 国立研究開発法人情報通信研究機構, 未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター, 研究員 (60847309)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 視覚 / 知覚 / 心理物理学 / 脳波 / MEG / 神経振動 / 個人差 / 知覚心理学 / 脳機能計測 / MRI |
研究開始時の研究の概要 |
転がり落ちたペンを拾う。あるいは人混みのなかをぶつからないように歩く。物体の位置の知覚はあらゆる日常場面で重要な役割を果たすが、視覚的定位能力には著しい個人差があり、個人ごとに異なる誤差パターンを示す。本研究は、知覚心理学実験及び脳計測科学手法(MRI)を用いて、視覚定位の個人差を生み出す脳内の視覚情報処理を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
転がり落ちたペンを拾う。あるいは人混みのなかをぶつからないように歩く。物体の位置の知覚はあらゆる日常場面で重要な役割を果たすが、視覚的定位能力には著しい個人差があり、個人ごとに異なる誤差パターンを示す。本研究では、主に実験心理学的手法を用いて、定位の個人差が副尺視力やサイズの知覚といった異なるレベルの視覚情報処理と関連していること、個々人ごとに持っている視野上の空間表現をもとに最適化された知覚・行動戦略が存在することを示した。これらの研究は5報の査読付国際誌論文として対外発表された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視覚的定位能力は様々な生活場面で不可欠だが、その個人差の源泉となる視覚情報処理過程を、心理物理学的手法を用いて様々な側面から明らかにした点に学術的意義がある。定位能力は、目の前のコップをつかむといった日常動作は言うに及ばず、例えばスポーツ選手などエキスパート(野球選手がボールの位置を把握するような例)や加齢による衰え(視覚的に捉えた位置と体の位置の不一致で躓くような例)など様々な実社会場面に関与する機能である。定位の個人差を定量的に計測し、長期的に改善していく手法の開発など様々な応用場面が想定され、社会的意義も高いと考えられる。
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