研究課題/領域番号 |
20K20173
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
香山 一憲 日本大学, 医学部, 研究医員 (50815404)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 経皮ビリルビン / カラー画像 / 血清総ビリルビン / 相関アルゴリズム / カラー静止画像 / 血清総ビリルビン濃度 / 新生児 / 高ビリルビン血症 / 経皮ビリルビン測定 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、「新生児の皮膚に接触せずに経皮ビリルビン測定できる技術を実用化できるか?」という学術的「問い」に挑戦する。我々は、C.E.Shannonのチャンネル容量の法則とRGB Color Depth方式を画像に適応し、カラー静止画像から経皮ビリルビンを測定できることを発案した。本研究ではその経皮ビリルビン測定技術の実用化に向けた臨床開発研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、カラー静止画像による経皮ビリルビン測定システムの実用化に向けた開発をすることであった。カラー画像にE=Median (B)/Median (G)の処理を適用した。在胎35週以上の新生児127例のカラー静止画像から新生児の皮膚のビリルビンを解析し、血清総ビリルビン濃度に相当する経皮ビリルビン値の相関アルゴリズムを開発した。それをもとにこのアルゴリズムを搭載した撮影カメラが完成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を用いることにより、(1)カラー写真撮影するのみで経皮ビリルビンをとらえられる、(2)皮膚への接触・圧迫が不要となり測定者間で測定値のばらつきが生じない、(3)画像の補正技術を用いるため、早産児のように皮膚の未熟性があっても人種による皮膚色の違いがあっても影響を受けない、(4)体に接触せずに測定できるため細菌の交差接触感染が生じないことが可能となる。これは、今までの経皮ビリルビン計の常識では考えられない世界で初めての画期的な技術である。測定される新生児にとっては写真撮影を受けるのみのため、究極の非侵襲のビリルビン測定である。
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