研究課題/領域番号 |
20K20207
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
西口 昭広 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, 主任研究員 (10784944)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 再生医療 / 組織再生 / 免疫制御 / ポリアミン / 足場材料 / 抗炎症 / ハイドロゲル |
研究開始時の研究の概要 |
再生医療は、患者自身の細胞を用いて組織を再生する医療として注目されているが、他家細胞移植においては、激しい免疫拒絶反応によって、多くの細胞が生着しないことが課題である。本提案では、生体適合性・免疫抑制能・貪食抑制能を有する免疫抑制スキャフォールドを開発し、多細胞間相互作用のダイナミクスを分子レベルで解明することで、他家細胞の移植効率を向上させるバイオマテリアルの分子設計および構築に向けた基盤技術を確立する。本材料によって、移植効率が向上すれば、他家細胞を用いた再生医療の実現に大きく貢献する。
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研究成果の概要 |
本研究では、他家細胞に対する免疫拒絶反応を抑制する、再生医療用スキャフォールドを創出することを目的とした。ポリアミンとヒアルロン酸からなるスキャフォールドを作製し、免疫抑制機能について評価した。開発したスキャフォールドは、高い生体適合性・足場機能・免疫抑制能を有していることが明らかになり、細胞を内包することによって、細胞のデリバリー担体として機能することを見出した。本手法は、再生医療における免疫拒絶反応を抑制し、移植効率を高める手法として有用であると期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、再生医療を加速する基盤的な研究として、医療イノベーションを推進し、心不全や脊髄損傷、糖尿病などの難治性疾患治療や移植片対宿主病の予防に対する医療シーズの創出へと大きな波及効果をもたらすと期待される。他家細胞による再生医療は、生涯寿命・健康寿命の延伸に貢献し、2050年に約2.5兆円に達する再生医療市場の発展にも寄与する。
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