研究課題/領域番号 |
20K20223
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
伊原 航平 神戸大学, バイオシグナル総合研究センター, 学術研究員 (10866106)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | リキッドバイオプシー / 診断 / シトクロムP450 / アルツハイマー病 / 神経変性疾患 / バイオセンサー |
研究開始時の研究の概要 |
アルツハイマー病は認知症の原因として最も多い疾患であり、超高齢化社会を迎える日本や、世界の多くの国で問題となっている。これらの疾患を克服するためには、早期の診断と早期の治療介入が必要とされているが、自覚症状がほとんどない発症初期の患者に対する有効なスクリーニング検査は確立できておらず、アルツハイマー病の克服において重要な課題の一つになっている。本研究では、薬物代謝酵素シトクロムP450を血中代謝産物のバイオセンサーとして利用した新たな診断方法の確立を目指した研究を行う。
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研究成果の概要 |
アルツハイマー病は最も罹患者数の多い神経変性疾患であり、早期診断方法の確立が大きな課題となっている。 薬物代謝酵素シトクロムP450は、様々な疾患の発症により発現パターンが変化することが知られており、アルツハイマー病などの神経変性疾患においてもP450の発現量の変化が報告されている。これまでに申請者らは、血中のシトクロムP450関連物質の量や質の変化を簡便に検出するP450蛍光阻害アッセイ法を開発した。本研究では、本手法がアルツハイマー病患者と健常者の血清を識別できるかどうかを評価した。その結果、本手法がROC解析においてAUC値 0.933 でアルツハイマー病を識別できることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病は認知症の原因として最も多い疾患であり、超高齢化社会を迎える日本や、世界の多くの国で問題となっている。これらの疾患を克服するためには、早期の診断と早期の治療介入が必要とされているが、自覚症状がほとんどない発症初期の患者に対する有効なスクリーニング検査は確立できておらず、アルツハイマー病の克服において重要な課題の一つになっている。本研究では、新規の診断技術P450蛍光阻害アッセイ法を用いて、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患の診断への応用可能性を示すことができた。この新規技術は、神経変性疾患を克服するための一助になることが期待される。
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