研究課題/領域番号 |
20K20273
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補助金の研究課題番号 |
17H06181 (2017-2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2017-2019) |
研究分野 |
思想、芸術およびその関連分野
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
保科 豊巳 東京藝術大学, 美術学部, 教授 (40257150)
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研究分担者 |
安藤 孝浩 東京藝術大学, 美術学部, 講師 (60422515)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
24,830千円 (直接経費: 19,100千円、間接経費: 5,730千円)
2020年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2019年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2017年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | 植物 / 芸術 / 環境 / コミュニケーション / 絵画 / 芸術諸学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、植物の生体反応において発生する「生物フォトン」を媒体として、人と植物とのリアルタイムな異種間コミュニケーションの実現を目指すべく新たなツールを開発し芸術作品とする。 植物が自然の環境に影響を受け生長をする過程を調査し環境と植物と人を多角的に検証し植物を媒介とする環境メディアコミュニケーションアートという芸術文脈上の新しい概念を開拓する。 生物フォトンは微弱なため、光電子倍増管を活用する。 PMT計測は外光を遮断して行うため自然環境下では使用が制限される。 そこで、地中の根から発生する生物フォトンを測定するなど、コミュニケーション手段の確立を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究は植物の生体反応で発生する「生物フォトン」を媒体として、人と植物とのリアルタイムな異種間コミュニケーションの実現を目指し更に絵画、立体造形などの芸術的表現と融合させて新たな環境芸術を試みた。結論としては人間が植物の生物フォトンに与える影響は大変微弱であり、人間と植物の異種間コミュニケーションの成立までは更なる実験が必要である。芸術的な表現としてはフォトンの映像と絵画、立体造形との接点を実験的に探ることが出来、次世代の表現としてのヒントを得る事が出来たと言える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物と人間との異種間のコミュニケーションを試みる事は、環境の変化を植物の視点から理解する事に繋がる。それは人の感覚を拡張する事になり、自然への理解を深めてより地球に対して持続可能な我々の活動に役立つ事になるだろう。その試みと芸術の融合は人々に対して感覚的に訴えかける力があり、経済的な利益ではなく人々へ新たな「見方」を提供する事になる。
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