研究課題/領域番号 |
20K20290
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補助金の研究課題番号 |
17H06215 (2017-2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2017-2019) |
研究分野 |
建築学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高井 伸雄 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (10281792)
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研究分担者 |
重藤 迪子 九州大学, 人間環境学研究院, 助教 (90708463)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
25,350千円 (直接経費: 19,500千円、間接経費: 5,850千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
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キーワード | プレート内地震 / プレート境界地震 / 短周期地震動 / 内陸地震 / 短周期レベル / 2018年北海道胆振東部地震 / 地震 / 建築構造・材料 / 震源スペクトル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,これまでに研究のされることの少なかった海洋プレート内地震(スラブ内・アウターライズ地震)と内陸の比較的深い中地震の震源特性を観測記録から新たな手法を用いて検討することで,ω-2モデルからの脱却を含めた構造物の設計用入力地震動の作成に耐えうる,簡便かつ有効なパラメターによって構成される震源スペクトルの提案を試みるものである.内陸の比較的深い地震である2018年北海道胆振東部地震で非常に危険な地震動が発生した要因が主に被害地点付近の地下構造に大きく影響を受けている事であることを明らかにしたことで,このような地震の震源スペクトルの定量的な把握が可能となる.
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研究成果の概要 |
プレート境界で発生する地震と内陸地殻内地震の震源特性は,その頻度から過去に詳細な検討がなされてきたが,一方のプレート内部で発生する地震に関しては,検討例が少ない.ほぼ同規模,同位置のプレート境界地震とプレート内地震の震源特性を比較し,プレート内地震での高周波数励起が強いことを示した.また,同様に深さの異なるプレート内地震での比較も実施し,深い震源は浅い震源より高周波数励起が強いことを示した.比較的深く高周波数励起が強かった2018年北海道胆振東部地震で発生した危険な地震動の要因を,発生地域周辺の地下構造モデルを推定し,地域周辺の表層の地盤増幅特性と本震時の非線形効果であることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地震による構造物被害を減らすには,来たる地震動に対して適切な設計をもって構造物を設置しなければならない.近年ではプレート境界で発生する大地震・巨大地震によるいわゆる長周期地震動による被害・観測記録が蓄積されつつあり,予測精度も向上している.一方の短周期地震動を適切に予測するための,震源特性の検討は不十分である.日本海溝・千島海溝で発生したプレート境界で発生する地震とプレート内で発生する地震の震源特性を比較し,プレート内で発生する地震で短周期地震動を強く発生させる事を明らかにした.本手法と同様にして,今後プレート内地震の検討事例を蓄積することで,より正確な短周期地震動の予測が可能となる.
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