• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

全ての匂い分子の定量化を目指したヒト嗅覚受容体発現細胞アレイの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K20370
補助金の研究課題番号 18H05359 (2018-2019)
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金 (2020)
補助金 (2018-2019)
審査区分 中区分38:農芸化学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

黒田 俊一  大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (60263406)

研究分担者 立松 健司  大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (00322743)
研究期間 (年度) 2018-06-29 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
キーワードヒト嗅覚受容体 / バイオセンサー / 嗅覚受容体 / 匂いの数値化 / 匂いセンサー / 匂いの定量
研究開始時の研究の概要

これまで匂いの記録は、官能試験において匂いを言語化して記録されている。しかしながら官能試験を行う人物の能力や嗜好、言語を用いて記録することからくる制限などに影響されて、匂いの再現性に乏しいことが弱点である。我々は全ヒト嗅覚受容体(約400種類)を発現するセルアレイを作成し、匂いを嗅覚受容体の応答レベルとして数値化することにより、官能試験の弱点を排して、再現性の高い匂い情報の記録を目指す。

研究成果の概要

嗅覚情報だけはヒトが感知可能な匂い分子全て(数十万種類)を表現する基本臭が存在しないため、「正確な表現と再現」が困難であった。一方、食品、飲料、醸造品、香粧品等のヒトが直接触れる製品開発において、味覚と嗅覚に基づく官能試験は非常に重要であるが、試験官の資質に大きく依存するため、再現性やハイスループット性が極めて低く、何よりも官能試験結果の正確な共有が困難であった。我々は嗅覚情報の「正確な表現と再現」を実現するためには、まずはヒトが感じることができる匂い分子全てを正確に測定するための「センサー」と「新しい表現方法」を開発する事が必要と考えた。そこで、「ヒト嗅覚受容体発現細胞アレイ」を開発した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒト嗅覚受容体全て(約400種類)を機能を保ったまま、培養細胞上で発現させることはできなかったが、本研究により、それが可能になった。その結果、ヒト嗅覚を完全に再現した「ヒト嗅覚受容体発現細胞アレイ」が「人工鼻」として可能になり、匂い分子に反応した時に生じる嗅覚受容体活性化パターンは、ヒトが感じることが出来る全ての匂いを定量的に表現し、さらにデジタルデータ化できる可能性を秘めている。これは、ヒト5感のうち、最後まで残された感覚情報を表現する世界初の手法となる。

報告書

(4件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ヒト嗅覚受容体センサーによる嗅覚情報のデジタルデータ化 -新しい匂い・香りビジネスの創出2020

    • 著者名/発表者名
      久保賢治、黒田俊一
    • 雑誌名

      中国創研

      巻: 24 ページ: 25-33

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [雑誌論文] AIを活用したヒト嗅覚受容体応答の網羅的解析2020

    • 著者名/発表者名
      佐藤翔、山﨑智子、立松健司、黒田俊一
    • 雑誌名

      生産と技術

      巻: 72 ページ: 78-80

    • NAID

      40022240018

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [雑誌論文] ヒト嗅覚受容体センサーを駆使したAI調香師創生プロジェクトについて2019

    • 著者名/発表者名
      佐藤翔、山崎智子、立松健司、黒田俊一
    • 雑誌名

      AROMA RESEARCH

      巻: 20 ページ: 326-327

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 匂いに対するヒト嗅覚受容体群の網羅的解析技術の開発2019

    • 著者名/発表者名
      行武拓哉、山﨑智子、佐藤翔、立松健司、黒田俊一
    • 学会等名
      日本分子生物学会第42回年会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] ヒト嗅覚受容体発現細胞アレイによる網羅的匂い分析法の開発と応用2019

    • 著者名/発表者名
      黒田俊一
    • 学会等名
      第4 4 回日本香粧品学会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ヒト嗅覚受容体発現細胞アレイによる網羅的匂い分析法の開発と応用2019

    • 著者名/発表者名
      立松健司
    • 学会等名
      情報計算化学生物学会2019年大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Development of comprehensive analysis method of olfactory receptor repertory2019

    • 著者名/発表者名
      Takuya Yukutake, Tomoko Yamazaki, Sho Sato, Kenji Tatematsu, Shun’ichi Kuroda
    • 学会等名
      The 23rd SANKEN International Symposium, The 18th SANKEN Nanotechnology International Symposium
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 国際学会
  • [備考] 研究室ホームページ

    • URL

      https://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/smb/index.html

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

URL: 

公開日: 2018-07-20   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi