研究課題/領域番号 |
20K20393
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補助金の研究課題番号 |
18H05387 (2018-2019)
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 (2020) 補助金 (2018-2019) |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
天野 敦雄 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (50193024)
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研究分担者 |
久保庭 雅恵 大阪大学, 歯学研究科, 准教授 (00303983)
坂中 哲人 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (90815557)
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研究期間 (年度) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
25,870千円 (直接経費: 19,900千円、間接経費: 5,970千円)
2020年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2019年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2018年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | 歯周健康診査 / 唾液検査 / ポリアミン / バイオフィルム / 歯周健康検査 |
研究開始時の研究の概要 |
歯科臨床における臨床検査の充実は喫緊の課題であり、唾液検査の実用化は歯学の悲願とも言えるものである。しかし、信頼性のある唾液臨床検査は今日まで実用化に至っていない。本研究では、全唾液から安定的に各種ポリアミン類を一斉に検出・定量する新技術を用い、唾液中ポリアミンプロファイルと歯周状態との関連を解析する。その結果、歯周組織の健康と病気との境界を明確にし、その健康度と不健康度を定量化する客観的手法の開発を目的とする。 さらに、糖尿病患者と非糖尿病者の、血液、尿および唾液・歯垢サンプル中に含まれる生体内化合物・代謝物を、世界最高水準のメタボロミクス技術を用いて横断的・縦断的に解析・比較検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では(1)歯周病重篤度のバイオマーカーとなる唾液代謝物群の同定、(2)循環代謝疾患の疾患傾向を反映する唾液代謝物群の同定を進めた。その結果、ポリアミンの一種であるカダベリンが、PISAと有意に正の相関を示し、本化合物が頑強な歯周病重篤度マーカーとしての性質を具有していることが示唆された。さらに、HbA1cと複数の単糖アナログが血液・唾液双方で共変動するとともに、脂質異常症においても複数のアミノ酸の共変動を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
唾液は最も採取しやすい生体試料のひとつであり、唾液を利用して手軽に口腔や全身の健康状態の評価が可能となれば、「患者自身も自分の健康度と疾患状態を知る主治医となる」ことを主軸とした次世代の健康増進医療の普及、さらには健康長寿社会の達成に向けた動きを加速させると考えられる。
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