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ヒトとゼブラフィッシュの類似点・相違点を利用した、遺伝子と化合物スクリーニング

研究課題

研究課題/領域番号 20K20600
研究種目

挑戦的研究(開拓)

配分区分基金
審査区分 中区分50:腫瘍学およびその関連分野
研究機関岡山大学 (2023)
愛知県がんセンター(研究所) (2020)

研究代表者

細野 祥之  岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (60820363)

研究分担者 山口 類  愛知県がんセンター(研究所), システム解析学分野, 分野長 (90380675)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
2023年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
キーワードゼブラフィッシュ / PDX / シングルセルRNAシークエンス / CRISPRスクリーニング / 化合物スクリーニング / CRISPRスクリーニング法 / シングルセルRNAシークエンス法
研究開始時の研究の概要

ゼブラフィッシュエンブリオを母体として作成した患者検体由来異種移植モデル(PDX)を用いた生体内CRISPRスクリーニングを行う。がん組織の不均一性に対する解決策としてCRISPRスクリーニング法とシングルセルRNAシークエンス法を組み合わせた方法を用い、CRISPRスクリーニング法のPDXに対する相性の悪さを解消する。その後、同定された遺伝子群の情報を元に候補化合物を推測し、それらに対してゼブラフィッシュPDXによるフェノタープスクリーニングを行う。以上の研究方法を一連の流れの確立には、細胞株を用いたゼブラフィッシュ異種移植モデルを用いて行う。

研究成果の概要

まず我々は、Cas9を恒常発現する遺伝子改変ゼブラフィッシュtg(ubiquitin:Cas9)も作成した。次いで、様々ながん種の細胞株を用いたXenograft作成手技の検討を行った。悪性リンパ腫細胞株はDOC(duct of cuvier)注入後に著明なspreadingを示すことが明らかとなり、表現型の観察に適していることが判明した。またin vivoでの評価が難しい膠芽腫PDX株の腫瘍増殖を、ゼブラフィッシュ頭蓋内注入により簡便に判定する手法を開発した。これらと並行して、ヒトゲノムに特化したCRISPRライブラリー作成のためのsgRNAのデザインも行っている。

研究成果の学術的意義や社会的意義

膠芽腫は極めて難治性で、明確な標的分子の存在が判明しておらず有効な分子標的薬もほぼ存在しない。また、マウスへの移植の難しさや脳血管関門(BBB)の存在により、新規治療薬の開発も非常に遅れている。本研究開発で確立した膠芽腫PDX株の頭蓋内注入による評価法を用いることで、きわめて簡便かつ5日間という超短時間でのin vivo標的分子の探索と薬剤評価が可能となる基盤が整ったと考えている。それにより膠芽腫に対する新規治療薬の開発が促進されるだけでなく、より倫理的な問題点の少ない、ゼブラフィッシュという動物モデルを用いたスクリーニングプラットフォームの実用が促進されると考えている。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-08-03   更新日: 2025-01-30  

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