研究課題/領域番号 |
20K20608
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分55:恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
小林 孝彰 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70314010)
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研究分担者 |
岩崎 研太 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (10508881)
三輪 祐子 愛知医科大学, 医学部, 助教 (90572941)
安次嶺 聡 愛知医科大学, 医学部, 講師 (00547375)
西村 泰治 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 名誉教授 (10156119)
岸 裕幸 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (60186210)
一戸 辰夫 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (80314219)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
26,000千円 (直接経費: 20,000千円、間接経費: 6,000千円)
2022年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2021年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2020年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
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キーワード | 移植・再生医療 / 腎移植 / HLA抗体 / 慢性抗体関連型拒絶反応 / 濾胞ヘルパーT細胞 / T細胞受容体クロノタイプ / 抗体関連型拒絶反応 / 濾胞ヘルパーT細胞 / T細胞受容体クロノタイプ / 濾胞ヘルパー細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
臓器移植は免疫抑制療法の進歩により成績は向上したが、副作用が大きな問題となっている。また、不適切な過少免疫抑制療法では、抗ドナー抗体を産生し、慢性拒絶反応を引き起こす。本研究では、免疫応答の第一歩となる濾胞ヘルパーT細胞受容体の多様性に着目し、抗ドナー抗体産生に関与するT細胞のみを制御する画期的な慢性拒絶反応の抑制、治療法を開発する。超選択的個別化免疫制御法の開発により、使用する免疫抑制療法を最小化することができ、移植成績は飛躍的に向上することが期待される。また、自己免疫疾患、がん免疫、感染症の領域にも大きなインパクトを与える可能性がある。
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研究成果の概要 |
抗ドナーHLA抗体(DSA)による慢性抗体関連型拒絶反応を制御するため、より選択的な免疫制御方法の開発が望まれている。本研究では、免疫応答の第一歩となる濾胞ヘルパーT細胞(Tfh)の受容体(TCR)の多様性に着目し、DSA産生に関与するT細胞のみを制御する画期的な慢性拒絶反応の抑制、治療法の開発を目標とする。私どもが開発したアッセイを用い、TCRレパトア解析、シングルセルPCR、シングルセルRNA-seqを比較した結果、Indirect pathwayを通して反応するTCRの候補が見出された。エピトープ特異的・DSA抗体産生制御の画期的治療法へのアプローチが明確になった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臓器移植領域では、免疫抑制療法の適正化や免疫抑制療法を不要とする免疫寛容誘導が研究課題として多く取り上げられてきた。本研究では、免疫応答の第一歩であるT細胞受容体(TCR)に着目し、ドナー特異的HLA抗体(DSA)産生に関わるTCRを制御する、より選択的かつ個別化免疫制御法の開発に着手した。TCRを特定するアプローチが可能となり、移植前にドナー特異的な免疫応答を予防する可能性を示した。使用する免疫抑制療法を最小化することができ、移植後長期成績は飛躍的に向上することが期待される。また、自己免疫疾患、がん免疫、感染症の領域にも大きなインパクトを与える可能性がある。
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