研究課題/領域番号 |
20K20609
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研究種目 |
挑戦的研究(開拓)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
栗田 昌和 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20424111)
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研究分担者 |
金山 幸司 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40612601)
岡崎 睦 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (50311618)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
25,480千円 (直接経費: 19,600千円、間接経費: 5,880千円)
2022年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2021年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
2020年度: 12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
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キーワード | 遺伝子導入 / アデノ随伴ウイルスベクター / 皮膚潰瘍 / 皮膚 / ポリエチレングリコール / ドラッグデリバリー / 治療開発 / 遺伝子治療 / Off target 効果 / off target効果 |
研究開始時の研究の概要 |
安全性の高さ、生体表現型に及ぼす影響の強さ、から、アデノ随伴ウイルスベクター(AAV)を用いた遺伝子治療の臨床研究が急速な広がりを見せている。AAVは遺伝子治療ベクターとして優れた特質を有するが、搭載可能遺伝子長が短い、off-target 効果が強く認められる、など固有の限界を有する。本研究では、局所的原因によってもたらされる難治性病態に対する治療的介入法の開発を目的として、大容量AAVカプシドの開発、off-target低減 AAVカプシドの開発、AAV作用の局所特異性を最大限とする新しいアプローチ法の開発を進め、次世代医療の基盤技術となるAAV技術の創出を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究ではアデノ随伴ウイルスベクター(AAV)カプシド、デリバリー方法に独自の改変、工夫を加えることによって、強力な局所的遺伝子治療法の確立にむけた基礎的技術の開発を目指した。動物モデルの確立、免疫調整による局所的遺伝子導入への効果の検討、新規AAV開発のプラットフォームの確立から研究を開始し、皮膚潰瘍面および表皮組織それぞれに対して最適化された新規AAVカプシドの開発、局所特異性向上のための新規キャリアの開発を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果では、向後も広く応用可能な新規AAV開発プラットフォームが確立された。皮膚潰瘍面の間葉系細胞、表皮組織に対して最適化された新規AAVカプシドは、既存のAAVを上回る遺伝子導入効率を有し、新規治療開発、および直接的に治療応用に用いうる可能性がある。また、開発を進めた新規キャリアも遺伝子治療の潜在的なリスクを減らしうるものであり、強力な局所遺伝子治療開発を進めるための礎となる。
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