研究課題/領域番号 |
20K20729
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分4:地理学、文化人類学、民俗学およびその関連分野
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研究機関 | 島根大学 (2022) 九州大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
鹿島 薫 島根大学, エスチュアリー研究センター, 客員研究員 (90192533)
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研究分担者 |
福本 侑 島根大学, エスチュアリー研究センター, 客員研究員 (20772974)
山田 和芳 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (60508167)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 年縞湖沼堆積物 / 完新世 / 人新世 / 珪藻遺骸群集 / 長期的気候変動復元 / 破局的気候急変 / 大規模噴火 / 地球温暖化 / 年縞 / 湖沼 / 高精度環境復元 / フィンランド / 珪藻 / 花粉 / 年縞堆積物 |
研究開始時の研究の概要 |
フィンランドには、多数の湖沼が分布しているが、その中には毎年の季節変動が厚い縞状の堆積構造を形成した年縞が分布している。過去300年間の豪雨回数とその豪雨強度、毎年の降雪量、および夏季における気温および日射量の変動が定量的に復元され、さらに周辺地域における人間活動に伴う自然環境影響を評価する。これは人新世環境変動アーカイブの精度を飛躍的に向上させ、全地球規模の地球環境の将来予測に活用され、その学術的・社会的なインパクトは極めて大きい。
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研究成果の概要 |
フィンランドには毎年の季節変動が縞状構造(年縞)として保存されている湖沼が多数分布している.これらの湖では,年縞による堆積物の編年に基づき,詳細な環境変動の復元が可能となる.本研究では以下の湖沼において過去2000年間の洪水履歴・大規模火災の復元を行った. 調査湖沼と分析試料数,分析間隔は以下の通りである.両湖沼はいずれもフィンランド中東部に位置している.Lehmilampijarvi 湖:402試料,コア基底はBC37に, Kalio-Kourjarvi 湖:438試料、コア基底はBC3397に ,Kortta 湖:146試料、コア基底はAD121に、編年されることが年縞カウントでわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、福井県年縞博物館を通じ、その展示活動および社会教育活動に活用される。これらの活動を通じて、研究者のみならず学生生徒や市民に対して、環境問題への興味を深め、地球環境保全の重要性を訴えることができる。 若手研究者養成への貢献(若手研究者養成への取組、成果)としては、Turku大学博士課程大学院生2名、Sarianna Salminen及び Mira Tammelinの博士論文最終審査(2022年7月実施)に参加し、彼らの博士論文成果の取りまとめに寄与した。
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