研究課題/領域番号 |
20K20751
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分7:経済学、経営学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福田 慎一 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (00221531)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | フィンテック / 情報通信技術 / 金融機関の機能 / 金融規制 / 金融システムの制度設計 / 新しい金融サービス / 金融システム / 銀行 / 金融機関 / 金融 / 規制 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、フィンテックの進展は目覚ましく、異業種からの参入が金融サービスのほとんどの領域に拡大している。将来的には既存の概念を超えた新たな分野も登場するともいわれており、これら新しい金融サービスによって身近な金融取引の仕組みが大きく変わる可能性すらある。そうしたなかで、経済学の枠組みの中で、新しい金融サービスをどのように考えるべきかに関して、議論を整理し、そのバックグランドとなるべき新たな学術研究を行う研究グループを立ち上げ、さまざまな分野の研究者や実務家と意見交換を行いながら、金融業の機能や規制のあり方を、従来とは全く異なる視点に立って分析する。
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研究成果の概要 |
金融業は、情報通信技術の急速な進歩によって、「フィンテック」と呼ばれる新しい金融サービスが次々と登場するなど、大きな変革期を迎えている。このため、これまでと全く異なる新しい枠組みで金融機関の機能や規制のあり方を分析する必要性が高まっている。そこで本研究では、(1)フィンテックの登場による金融の新しい機能とリスク、(2)フィンテックの拡大に伴った新しい金融システムの制度設計、の2つのテーマに焦点を当てた理論的・実証的分析を行う経済学の研究グループを形成すると同時に、他分野の研究者、政策当局者、実務家とも意見交換を行うことを通じてその政策的インプリケーションを導出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長い間、銀行などの金融機関は、決済、期間変換、情報生産、取引費用の節約、リスク分散などさまざまな面の機能を持つとことで、経済の資金の流れを効率的にする中心的な役割を果たしてきた。しかし、ITの急速な進歩によって、他業種の事業者が、より少ない費用で便利な金融サービスを提供する動きも生まれている。このため、「伝統的な金融機関」の分析をするだけでは、金融業の将来像を大きく見誤る可能性が高い。新しい金融サービスは、これまでになかったリスクを金融市場に生み出している。そうしたなか、金融業の機能や規制のあり方を、従来とは全く異なる視点に立って分析することは挑戦的研究としての意義は極めて大きいといえる。
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