研究課題/領域番号 |
20K20787
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分8:社会学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 (2022) 青山学院大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
申 在烈 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 講師(任期付) (00847337)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | プラットフォーム / プラットフォーム労働 / プラットフォーム労働者 / ギグワーク / ギグワーカー / 雇用によらない働き方 / 配達員 / フードデリバリー / プラットホーム労働 / プラットホーム / 働き方 / 配達労働 / 独立自営業 / 労働過程 / クラウドワーカー / フリーランス / 労働市場 / 雇用慣行 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、プラットフォーム(Platform)労働の特徴とプラットフォーム労働者の経験を考察し、プラットフォーム労働者の雇用形態を明白にすることである。加えてプラットフォーム労働の拡散が今後日本の雇用慣行(日本型雇用慣行)に及ぼす影響を説明することである。最終的には日本で行われているプラットフォーム労働の事例を検討・反映する説明フレームの開発に必要な基礎資料を作成する。
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研究成果の概要 |
本研究ではフードデリバリー産業の配達プラットフォームで働いているギグワーカーの労働過程、労働所得(配達報酬)、労働者意識に関する基礎資料を集め、今後ギグワーカーの労働者性を判別できる基盤を整えた。特に本研究では20名以上の配達員を対象に2年にかけて2回以上のインタビューを実施して配達員の労働過程と労働条件が変化する具体的な動学を確認できた。また、これまでに行われた研究では配達員の労働者性を論じながらも、彼女・彼らの詳細の労働過程と労働条件を検討していなかったが、本研究では2年間、配達員の協力を得てギグワーカーの労働過程と労働条件に関する詳細な実証データを確保することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の労働市場は大きな分かれ道に立っている。日本型雇用慣行が少しずつ崩れる中、雇用によらない働き方が社会全般に浸透している。フリーランス新法はいい例ともいえる。特にコロナ過をきっかけに独立自営業者として働く配達員(ギグワーカー)が急増知ったが、配達員の労働条件と労働過程に関する研究と実態調査はほとんど行われていない。「ギグワークはいい仕事か」「働く貧困層又は非正規労働の延長戦なのが。」現状ではギグワーカーの以上の質問に全く答えない本研究は日本におけるギグワークの理解に貢献するといえる。
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