研究課題/領域番号 |
20K20836
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
露口 健司 愛媛大学, 教育学研究科, 教授 (70312139)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 教職キャリア / セカンドキャリア / 75歳現役社会 / ウェルビーイング / 教員 / 移行 / 履修証明制度 / 再任用 / 教育学 |
研究開始時の研究の概要 |
75歳現役社会を前提とした新たな教職キャリア論(セカンドキャリア論)をとその理論に基づいた養成・研修プログラムを提案する。国外でのサーベイと事例分析、海外での事例分析によって理論構築を行う。その後、愛媛大学教職大学院において、教育委員会や退職教員の会等との連携を踏まえたモデルカリキュラムを開発し、国内外への提案を試みる。
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研究成果の概要 |
①教員セカンドキャリアを,「教諭のキャリア移行」の視点から理論化した。国際動向との比較検討を行った上で,教諭から学校管理職・再任用教員・外部人材等への移行を説明する理論モデルを構築した。②教諭のキャリア移行の実態を,教員ウェルビーイングに着目した上で,大規模データに基づき記述した。教諭と教頭の比較,再任用年教員と各年齢層教員との比較を実施し,移行先である教頭や再任用教員のウェルビーイングの高さを確認した。③教諭から外部人材への移行を促進する履修証明プログラムを開発し運用した。65歳定年への変更を踏まえて,63-65歳の教員を対象とする方向に切り替える必要性が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存の教職研究は,「60歳の退職」までを対象としていたが,教職のライフコースを拡張し,教諭からの「セカンドキャリア」という視点で捉えることで,さらに具体的な教職キャリア論の提示に成功している。また,部分的ではあるが,教諭から学校管理職へ,教諭から再任用教員へのセカンドキャリア移行が比較的円滑に進展している実態を描くことができた。さらに,セカンドキャリア開発のための履修証明プログラムを実際に開発・実践することで,教職セカンドキャリア開発,外部人材不足の解消,本人のウェルビーイングの向上,学校・地域の活性化という,75歳現役社会の実現に向けた具体的方法の提示に成功している。
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