研究課題/領域番号 |
20K20995
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分21:電気電子工学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小野 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90323443)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | プラズマ医療 / がん治療 / 免疫治療 / 正常組織照射 / ストリーマ放電 / 癌治療 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、放電プラズマで癌の免疫治療を行うプラズマ医療の研究の一環として、癌に罹患したマウスの「非腫瘍部」へプラズマを照射し、癌に対するマウスの免疫を高められるかどうかを検証する。プラズマを腫瘍部よりも照射が容易な非腫瘍部へ照射して癌の免疫治療を行う、まったく新しい癌の治療法の研究である。
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研究成果の概要 |
本研究では、腫瘍を有するマウスの非腫瘍部にプラズマを照射したときに、照射部から離れた腫瘍に抗腫瘍効果が得られることを示した。マウスの背中左上付近にプラズマを1日10分間、計5日間照射すると、照射部から離れた右脇腹にあるマウス大腸がんColon-26腫瘍の成長が遅れることが観測された。この効果が得られるのは、プラズマ照射初日の腫瘍体積がある程度小さい必要があることが示された。免疫不全マウスを用いた実験により、この正常組織照射による抗腫瘍効果はT細胞由来の適応免疫が効いていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、がんを有するマウスの正常組織に放電プラズマを照射すると、照射部から離れた場所にある腫瘍に抗腫瘍効果が得られることを示した。そして、この効果がマウスの抗腫瘍免疫反応によるものであることを示した。このような現象は、他の放射線治療などの分野でもほとんど観測されたことはなく、副作用が比較的小さいと考えられているプラズマの正常組織照射による、新たながん治療法の開発につながることが期待される。
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