研究課題/領域番号 |
20K21040
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分23:建築学およびその関連分野
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研究機関 | 国土技術政策総合研究所 |
研究代表者 |
樋本 圭佑 国土技術政策総合研究所, 建築研究部, 主任研究官 (90436527)
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研究分担者 |
出口 嘉一 国立研究開発法人建築研究所, 防火研究グループ, 主任研究員 (90398818)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 防火設計 / 性能指標 / 火災安全工学 / 火災リスク / 避難安全検証法 / 性能等級 / 高度な防火性能 / 設計フレームワーク / 火災外力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,火災外力をリスク水準に基づき階層化し,それらの下での建築物の安全性を検証する新しい防火設計フレームワークを構築する.これにより,建築物の防火性能の等級化を行えるようにし,建築物に対して最低水準を上回る高度な防火性能を付与できるようにする.また,防火性能等級を活用することにより,専門家ではない建築主に対して,防火性能を高度化させる意義を分かりやすく説明できるようにする.
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研究成果の概要 |
建築物に対して建築基準法が要求する防火性能は,生命保護等の観点から必要とみなされる最低限の水準に留められている.このため同法を遵守することは,必ずしも大きな火災被害の発生防止を保証しない.これまでにも,性能を指標化し,より高度なものへの誘導を試みる例はあった.こうした枠組みでは,評価項目ごとの条件適合度をチェックシート評価方式で評価し,その結果を建築物の性能に換算することが多い.手続きは簡便となる一方で,評価項目同士の関連性が曖昧で,評価軸の数量化や評価結果の解釈が難しい.そこで本研究では,総合的なリスク評価を活用した,防火性能指標の合理化の枠組みについて検討した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会全体の建築物の質の向上を図るには,高い性能を確保する利点を分かりやすい指標で示すことで,より高い性能の選択を促す必要がある.そこで本研究では,総合的なリスク評価の結果を性能指標に換算する枠組みを構築することで,評価結果の合理性を担保しつつ,出火防止性能,避難安全性能,倒壊防止性能などといった防火機能上の特徴を捉えた評価を行えるようにした.
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