研究課題/領域番号 |
20K21072
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分26:材料工学およびその関連分野
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
柳原 英人 筑波大学, 数理物質系, 教授 (50302386)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 遷移金属窒化物 / 規則合金 / アンモニア窒化 / 強磁性微粒子 / 窒化物 / トポタクティック反応 / 磁気異方性 |
研究開始時の研究の概要 |
本提案では、新物質、新素材の探索対象として遷移金属の窒化物及び金属間化合物に注目し、最近開発された窒化・脱窒素を連続して行うことにより規則合金を生成する手法(NITE法)を適用することで、未知なる金属間化合物の探索を行うことを目指している。ここではこのNITE法を用いて計算により強い磁気異方性の発現が予想されている正方晶FeCo規則合金の合成に挑戦する。窒化・脱窒素の過程を丁寧に調べ、生成物の構造、磁気特性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
FeNi および FeNiCo 合金粒子の窒化を試みた。Fe、Ni、Coイオンの共沈物を前駆体とし、これを水素ガス中で還元し、FeNiおよびFeNiCo合金粒子を得た。いずれの合金も面心立方(fcc)構造であることが確認された。その後、アンモニアと窒素の混合ガスを用いて窒化を行った。FeNi および FeNiCo 合金粒子の窒化処理により、単相の (Fe0.5Ni0.5)4N および (Fe0.5Ni0.45Co0.05)4N の生成が確認された。尚、窒化による粒子形状の大きな変化は観察されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遷移金属合金の規則化手法として最近開発されたアンモニア窒化・トポタクティック脱窒素法は窒化物を介して複数の元素を規則化させうる手法である。FeNiについて、純アンモニアに代わり窒素で希釈されたアンモニアでの窒化を試みた。その結果4Nまでは窒化するものの2Nまでは窒化が進行しない事を確認できた。今後アンモニア窒化・トポタクティック脱窒素法を様々な系に適用していくにあたり、アンモニア純度が重要な因子であることが明らかになった。
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