研究課題/領域番号 |
20K21100
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分27:化学工学およびその関連分野
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
関 実 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (80206622)
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研究分担者 |
山田 真澄 千葉大学, 大学院工学研究院, 准教授 (30546784)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | マイクロ流体デバイス / 医療診断 / 細胞分離 / 染色 / 出生前診断 / 細胞検出 / リキッドバイオプシー / 水力学的濾過 / 有核赤血球 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,母体血中に微量に存在する胎児由来の赤血球を用いた「低侵襲性の出生前診断」を,迅速・簡便・自動的に行うための革新的な装置を開発することが目的である。マイクロ流路内のフロー系を巧みに利用することで,「濃縮・選抜し」「効率的な溶液交換によって多段階の化学処理を行い」さらに「捕捉し解析する」,という煩雑な操作を,一連のシステムとして名刺サイズの流体デバイスに組み込んだ自動的システムの開発を目指している。
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研究成果の概要 |
母体血中にわずかに存在する「胎児由来有核赤血球(NRBC)」を利用した新型出生前診断を革新するための基盤技術の開発を目指し,「確度が高く」「低侵襲で」「操作が自動化され」「その場での迅速診断を可能とする」,システムの実現を目標とした検討を行った。そのために,極めて少数しか存在しない細胞を「濃縮・選抜」し,「多段階の化学処理による染色体の可視化」し,「光学的解析のために捕捉」するという一連の操作を,それぞれ高効率に実現するマイクロ流体システムを提案し,それらの性能を評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胎児の染色体異常を,迅速かつ正確に検出するための「出生前診断技術」のニーズが飛躍的に高まっているが,母体血中にわずかに存在するNRBCを利用した診断手法は未だ発展の途上にある。NRBCのような極めて希少な細胞を診断に用いるためには,選抜から検出に至る一連の操作の効率を劇的に向上させる必要がある。そのような技術開発にチャレンジすることによって,最終的には出生前診断技術に革新をもたらす知見が得られるものと期待された。
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