研究課題/領域番号 |
20K21479
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
笠井 淳司 大阪大学, 大学院薬学研究科, 准教授 (40454649)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 全脳 / fate mapping / 発達障害 / イメージング / 脳 / 発生 / 細胞移動 / 発生期 / 先制医療 / シングルセル |
研究開始時の研究の概要 |
本課題では、発達障害発症のメカニズムを明らかにし先制医療・新規治療法の確立に貢献する画期的シーズを創出するため、胎生期の神経細胞の全脳レベルの移動・空間配置の定量的な評価法を確立し、発達障害モデル動物の細胞の分化・分布の脳内変化を明らかにする。さらに、最も影響される細胞群から遺伝子発現解析を実施し、脳内変化の新たなメカニズムを提唱する。さらにそのメカニズムに基づいて薬理学的に介入し、因果関係を明らかにする。
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研究成果の概要 |
精神疾患に対する新規機序の創薬開発は長年成功していない。特に、発達障害である自閉スペクトラム症の発症原因が不明であり、既存の背策が極めて乏しく、新たな治療法の開発が急務である。そこで本研究では、発達障害の発症原因を明らかにするため、大脳皮質発生期の誕生日タグ標識法と一細胞レベルの全脳イメージングを組み合わせて、異常な細胞群を同定することを目指した。エピジェネティクス変化により、E13.5に分化する神経細胞の大脳皮質内分布が不均一であることを明らかにした他、興奮性神経細胞よりも抑制性神経細胞の分布が大きな変化をすることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発達障害モデルマウスの脳形成期に生じる脳構造異常の詳細は不明であった。本研究により、大脳皮質の構造異常の詳細が明らかになったことから、今後これまで停滞してきた発達障害の発症メカニズムに迫ることが期待される。
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