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生体内抗体を活用したヒッチハイクがんワクチンの創製

研究課題

研究課題/領域番号 20K21480
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分47:薬学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

吉岡 靖雄  大阪大学, 微生物病研究所, 特任教授(常勤) (00392308)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワードワクチン / がん / 感染症 / 薬物送達システム / 機能性ペプチド / 自然抗体 / ペプチド
研究開始時の研究の概要

現在、がん免疫療法の台頭も相俟って、ワクチンでがんの治療を試みるがんワクチンが注目されている。しかし、抗原とアジュバントを、リンパ節・樹状細胞へ適切に送達し得るキャリアの欠如から、未だ、普遍的な革新的がん治療法として確立されていない。そこで本研究では、「体内に普遍的かつ大量に存在する抗体に対して強固に結合可能なヒッチハイクペプチド」を用い、体内の抗体を送達キャリアとして活用することで、抗原・アジュバントの動態を最適化する“ヒッチハイクワクチン”とも言うべき新たながんワクチンの概念を構築する。

研究成果の概要

本研究では、「体内に普遍的かつ大量に存在する自然抗体に対して強固に結合可能なヒッチハイクペプチド」を用い、体内の抗体を送達キャリアとして活用することで、抗原の動態を最適化する“ヒッチハイクワクチン”とも言うべき新たなワクチンの概念構築を図った。その結果、自然抗体に結合するヒッチハイクペプチドを独自に同定すると共に、本ペプチドを抗原送達キャリアとして活用することで、抗原特異的抗体の産生を増強するという第一の目標は達成でき、ヒッチハイクペプチドの萌芽的概念を実証することができた。一方で、抗原特異的CD8陽性細胞の増強には至らず、今後、さらなる改良が必要であると考えられる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

生体内の抗体を抗原送達キャリアに活用しようとする発想はこれまで少なく、本研究成果は、新たな着眼点に基づくワクチン開発の方法論を提唱するものである。特に、感染症ワクチンへの適用は期待される。がんワクチンへの適用については、今後の課題が多いものの、本研究を継続することで、新たな治療戦略に向けた基礎知見が得られるものと期待される。また、同定されたペプチドに結合する自然抗体の特性を精査することで、自然抗体の誘導メカニズムの解明にも繋がるなど、基礎研究への発展にも寄与できるものと期待される。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Synergistic effect of non-neutralizing antibodies and interferon-γ for cross-protection against influenza2021

    • 著者名/発表者名
      Shibuya Meito、Tamiya Shigeyuki、Kawai Atsushi、Hirai Toshiro、Cragg Mark S.、Yoshioka Yasuo
    • 雑誌名

      iScience

      巻: 24 号: 10 ページ: 103131-103131

    • DOI

      10.1016/j.isci.2021.103131

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 感染症ワクチンの開発に向けて2021

    • 著者名/発表者名
      吉岡靖雄
    • 学会等名
      第48会日本マイコプラズマ学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2020-08-03   更新日: 2023-01-30  

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