研究課題/領域番号 |
20K21481
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡田 欣晃 大阪大学, 大学院薬学研究科, 准教授 (50444500)
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研究分担者 |
小山 正平 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, ユニット長 (80767559)
樋野 展正 大阪大学, 大学院薬学研究科, 講師 (90469916)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 線維化疾患 / ダイレクトリプログラミング / 血管内皮細胞 / 線維芽細胞 / 転写因子 / エピジェネティクス |
研究開始時の研究の概要 |
臓器が炎症などで繰り返しダメージを受けると、線維芽細胞が増加し線維化する。線維化は臓器機能を低下させ自然治癒しないため、患者のQOLは生涯にわたり低下する。現在、臓器の線維化メカニズムの解明と、治療法の探索が国内外で精力的に行われている。しかし、主な治療戦略は線維化の進行を抑える「現状維持戦略」であり、線維化してしまった臓器を元に戻す「根治戦略」はない。そこで本研究では、線維化疾患の根治療法として「線維芽細胞を別細胞に転換し、臓器を脱線維化する技術」の開発に挑戦する。
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研究成果の概要 |
臓器の線維化は、線維芽細胞の増殖により誘導され、臓器機能を低下させる。しかし、線維化した臓器を正常化する根治療法はない。そこで我々は、線維芽細胞を血管の細胞に転換する戦略で、臓器を脱線維化できるかを検討した。今回は、血管内皮細胞の遺伝子発現を調節する転写因子とDNAメチル化制御因子の改変体を活用し、線維芽細胞を高効率に血管内皮細胞に転換する技術を開発し、これらの線維化疾患モデルマウスへの効果を検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臓器は炎症などで繰り返しダメージを受けると、線維芽細胞が増加し線維化する。線維化は臓器機能を低下させるが自然治癒しないため、患者の生活の質は生涯にわたり低下したままになる。現在の線維化疾患治療法の多くは、線維化の進行を抑える現状維持の戦略であり、線維化した臓器を元に戻す根治戦略はない。本研究は、血管を活用する新しい概念で、線維化疾患の根治を目指す点で、学術的・社会的意義を有する。
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