研究課題/領域番号 |
20K21488
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
伊藤 幸裕 大阪大学, 産業科学研究所, 准教授 (30636402)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 創薬化学 / 分子設計 / ケミカルバイオロジー / 非翻訳TNA / 非翻訳RNA |
研究開始時の研究の概要 |
RNAは次世代の低分子創薬における標的分子として興味が持たれているが、未だ未開拓な分野である。そこで、本研究では、低分子化合物によってRNAを制御する新たな方法を提案する。具体的には、特定のRNAの分解を誘導する化合物を用いたRNA制御法である。実際に、RNA分解化合物を創製し、それを用いた創薬化学研究・ケミカルバオロジー研究を展開することで、その有用性を示す。
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研究成果の概要 |
非翻訳RNA(ncRNA)の異常な発現や機能異常が様々な疾患に関与すると考えられるようになってきた。すなわち、ncRNAは次世代の低分子医薬品の標的として期待されている。そこで、本研究では、RNA創薬への応用を志向したRNA分解誘導化合物の創製を行うとともに、その応用研究を展開した。生体内のRNA分解酵素であるRNase HのRNA分解機構に基づいて、RNA分解分子を設計し、種々構造展開を行った結果、DNAに対して選択的にRNAを分解する分子の創製に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞内でRNA制御を行う方法として、一般的に使われる方法は、RNA干渉などの遺伝学的手法である。しかし、これらはオリゴヌクレオチドを利用するため、薬物動態や安定性、安価な供給に課題がある。一方、本研究で見出されたRNA分解分子は、オリゴヌクレオチド構造を持たないため、これらの課題を解決することが期待される。また、本分子は、様々なncRNAを標的とすることができるため、汎用性が高く、幅広く利用される分子として期待できる。以上のことから、本分子は、将来のRNA創薬への期待があり、その社会的意義は大きい。
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