研究課題/領域番号 |
20K21492
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
小出 隆規 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70322253)
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研究分担者 |
増田 亮 早稲田大学, 理工学術院, 次席研究員(研究院講師) (90632159)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | ペプチド / スクリーニング / モノクローナル抗体 / ライブラリ / 創薬 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ヘテロキラルなランダムライブラリから生物活性ペプチドを取得する方法を確立する。ビーズ当たり2^n種のジアステレオマーを提示できるone-bead-2^n-peptideライブラリから、標的タンパク質と結合するアミノ酸配列を決定した後、マルチペプチド合成を用いて結合活性を示すジアステレオマーを同定する。ここでは標的を抗体医薬に絞り、そのmimotopeを取得するプロトコルを確立する。特に、1ビーズ上にあるペプチド総量の1/2^nしかない単一のジアステレオマーへの結合を検出するために、Rolling Circle Amplificationを用いたシグナル増幅による高感度化を図る。
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研究成果の概要 |
我々はL体D体アミノ酸が混在したコンビナトリアルランダムペプチドライブラリ(OB2^nPライブラリ)から、高い生体内安定性が期待できる医薬品リード化合物の候補を探す手法を考案した。本法ではモノクローナル抗体を標的とした成功例を見たものの、これを一般化するには検出感度が足りていない。そこで、種々のシグナル増幅手法との組み合わせを検討した。求める要件までは達しなかったものの、検出感度は向上し、さらなる高感度化を妨げる原因を明らかにして改善のための示唆を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
天然のペプチドの大部分はL体のホモキラルである。またその鏡像体であるD体ホモキラルなペプチドの取得についてはmirror image screeningが報告され応用されている。本研究は、上記既存の方法では探索することが不可能な、DL-アミノ酸が混在するヘテロキラルなペプチド集団から医薬品のリードを探索することを企図したものであり、実験の規模を維持したまま探索できるケミカルスペースを大規模に拡大できる戦略である。本研究の遂行により、検出感度向上における技術的問題点が明らかになり、社会実装に向けて、今後改善すべき点とその方策に重要な示唆を得た。
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