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老化制御因子としての間葉系幹細胞ならびにそのexosomesに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K21572
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分52:内科学一般およびその関連分野
研究機関名古屋大学

研究代表者

葛谷 雅文  名古屋大学, 未来社会創造機構(医), 教授 (10283441)

研究分担者 黄 哲  名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (30745112)
朴 麗梅  名古屋大学, 医学系研究科, 特任助教 (60867208)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
キーワード老化 / サルコペニア / 間葉系幹細胞 / 細胞治療 / エクソゾーム / 老化制御 / マウス
研究開始時の研究の概要

近年、体内の液性因子が老化を制御する可能性が複数報告されているが、その実体はなお不明である。本研究の目的はヒト臍帯由来間葉系幹細胞 (MSC) さらにはその細胞由来のexosomeを含む液性因子が老化を制御し、老化を基盤とする臓器障害を抑制できるかどうかを検討する。当該研究では老化促進マウス (SAM)を使用し、老化による骨格筋萎縮・筋力低下(加齢性サルコペニア)を臓器障害のターゲットとして検討する。

研究成果の概要

臍帯由来間葉系幹細胞(UC-MSC)の老化への影響を検討するため老化促進マウス(SAMP10)24週齢にUC-MSCを尾静脈より投与し、加齢性サルコペニアへの影響を検討した。投与12週後評価でUC-MSC投与により骨格筋量、筋力、持久力の改善を認めた。そのメカニズムとしてUC-MSC投与による筋タンパク合成の促進(異化の抑制)、筋線維内のミトコンドリア活性化、炎症の軽減、アポトーシスの抑制などが考えられた。またUC-MSC由来のエクソゾームの全身投与によっても同様な効果が観察されたことより、UC-MSCの加齢性サルコペニアへの効果はパラクライン的な効果が想定された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、様々な組織由来の間葉系幹細胞 (MSC) による種々の治療法の開発が進んでおり、臨床応用が既に始まっている疾患も存在する。しかし、その多くは局所的な障害をターゲットとした治療であり、老化自体をターゲットする研究は今のところない。今回の我々の研究はターゲットとして筋肉老化(サルコペニア)を使用したが、今回の知見からはMSCの投与は他臓器の老化にも同様な効果が期待でき、今後の老化制御、老化遅延にむけた研究に今後展開できる可能性があり、医学のみならず世界的な高齢化の進む社会に対してもインパクトが大きいと思われる。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [学会発表] ヒト臍帯由来間葉系幹細胞を用いたサルコペニア治療の可能性2021

    • 著者名/発表者名
      黄 哲
    • 学会等名
      第8回日本サルコペニア・フレイル学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [産業財産権] 筋肉量の低下抑制に用いる細胞調製物2020

    • 発明者名
      成憲武、黄哲、朴麗梅、葛谷雅文、原田雅充
    • 権利者名
      名古屋大学
    • 産業財産権種類
      特許
    • 出願年月日
      2020
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-08-03   更新日: 2023-01-30  

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