研究課題/領域番号 |
20K21589
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 愛知県医療療育総合センター発達障害研究所 |
研究代表者 |
永田 浩一 愛知県医療療育総合センター発達障害研究所, 分子病態研究部, 部長 (50252143)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | アストロサイト / 発達障害 / モデルマウス / マウスモデル / 遺伝子異常 / 電気穿孔法 / 中枢神経 |
研究開始時の研究の概要 |
発達障害は人口の約10%に発症し、1000以上の責任遺伝子(候補を含む)が報告されている。病態の本質は、神経シナプスの機能障害を基盤とする大脳皮質発達障害とされる。一方、従来はニューロン機能を支える裏方と考えられてきたグリア細胞(アストロサイト)に発現する分子の異常も発達障害の病態に深く関与する。本研究では、遺伝子異常を原因とする発達障害の病態メカニズムを、アストロサイトの機能障害と云う視点から解析する新規システムを構築する。遺伝子異常がアストロサイトの機能に及ぼす病態意義を解析し、新規診断・治療法開発のための新たなブレイクスルーを見出すことを目的とする。
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研究成果の概要 |
アストロサイトは神経回路の発達・機能形成に重要な役割を果たす。遺伝子異常が生じた場合はニューロン同様に機能障害を受け、発達障害の病態形成に重要な役割を果たすと考えられる。しかし、膨大な遺伝学的データが蓄積される一方、数少ない病態メカニズム研究はニューロンに集中し、アストロサイトを含むグリア細胞の分子病態意義は殆ど不明なままである。 本研究は、申請者らが独自に構築した「ニューロンにおける発達障害責任遺伝子のin vivo/vitro病態解析バッテリー」を土台にして「アストロサイト発達障害解析バッテリー」を新規に構築し、発達障害をアストロサイトの機能障害と云う視点から解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳機能におけるアストロサイトの重要性が大きくクローズアップされ、その形態・機能異常が病態形成に関連する可能性も高い。しかしながら、これまで、アストロサイトの機能異常に焦点を当てた発達障害の分子病態メカニズム解析は殆どされていない。アストロサイトに着目してin vivo/in vitro解析バッテリーを構築し、発達障害の病態メカニズムを新規の観点から捉え直す点で、本企画の学術的意義は非常に大きい。
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