研究課題/領域番号 |
20K21594
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
眞鍋 一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (70359628)
|
研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | マクロファージ / 免疫代謝 / 慢性炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性炎症は生活習慣病と癌に共通する基盤病態である。マクロファージは極めて多彩な機能をもって炎症の開始から収束、慢性化や線維化まで、慢性炎症の多くのプロセスで重要な働きをする。本研究では、マクロファージが存在する組織の代謝の状態がマクロファージの機能に影響を及ぼすと考え、その効果と機序を明らかにすることを目的とする。また、代謝の異常が、マクロファージの機能をどのように変え、また、慢性炎症に影響するかを検討する。
|
研究成果の概要 |
慢性炎症は生活習慣病とがんに共通する基盤病態である。マクロファージの機能が適切に制御されないことが、慢性炎症をもたらす重要な機序の一つと考えられる。マクロファージの細胞代謝と機能の関連について解析し、マクロファージを取り巻く代謝環境の変化がマクロファージの機能を大きく変えることを見いだした。また、細胞代謝と機能を接続する新たな非コードRNA、lncFAOを同定した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マクロファージは炎症の慢性化や、慢性炎症による臓器障害で重要な役割を果たすことから、マクロファージの機能制御機構の解明は、新たな診断・治療標的の同定につながる可能性が高い。本研究では組織における代謝環境、マクロファージの細胞代謝、遺伝子発現制御とが密接に連関していることを見いだした。この成果は、糖尿病や肥満といった代謝疾患における心血管疾患やがんの発症機序の解明に発展することが期待できる。
|