研究課題/領域番号 |
20K21599
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分53:器官システム内科学およびその関連分野
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研究機関 | 藤田医科大学 (2022) 名古屋大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
橋本 直純 藤田医科大学, 医学部, 教授 (30378020)
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研究分担者 |
若原 恵子 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (00631433)
阪本 考司 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (00635633)
中村 彰太 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (20612849)
古川 大記 名古屋大学, 医学部附属病院, 特任助教 (30837654)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 肺線維症 / 線維芽細胞 / 金ナノ粒子 / マイクロCT / 血管内皮細胞 / 人工知能 / 診断 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は、病理診断が極めて重要な特発性肺線維症の肺に対して線維芽細胞巣特異的分子meflinに対するX線造影物質の金ナノ粒子標識抗体を用いた造影マイクロCTスキャンを行い線維芽細胞巣に特異的な形態学的所見と分子学的所見を放射線画像として同時に捉えることにチャレンジして、マイクロCTに免疫病理学的診断能を付与する線維芽細胞巣の画像診断アルゴリズムを確立して非侵襲的で高精度な【造影マイクロCTによる特発性肺線維症の診断と治療予測人工知能(AI)開発】につなげる革新的技術基盤の構築を行い、患者のunmetニーズを解決する挑戦的研究目的を持つものである。
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研究成果の概要 |
X線造影物質による通常造影CTでの評価は診断上有用な情報をもたらすが、本研究は金ナノ粒子をX線造影物質とする造影マイクロCTスキャンから得られる高分解能・高解像度の放射線画像で肺疾患特異的分子を同定するという着想に基づいた研究である。今回の研究では、金ナノ粒子結合肺特異的抗体の作製と生体マウスに対する経静脈投与により肺組織内での金ナノ粒子結合肺特異的抗体を検出するマイクロCT撮影を確立することができた。今後、金ナノ粒子結合肺特異的抗体の投与量を調整し肺組織に結合した金ナノ粒子を効率的にマイクロCTで検出することにより、マイクロCTに免疫病理学的診断能を付与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マイクロCTスキャンの臨床応用が期待される中、X線造影物質である金ナノ粒子標識抗原特異的抗体により組織内での標的抗原検出を可能にすることはマイクロCTスキャンに免疫病理学的診断能を付与することができ、侵襲的な検査を最小限にするという患者のアンメットニーズニーズの解消につながることが期待される。5~10年後の実臨床への応用を見据えた患者のunmetニーズを解消する挑戦的研究であり、本研究が得た研究基盤は、対象疾患に疾患特異的病理所見・疾患特異的抗原・その特異的抗体がある場合に応用でき、既存の学術の体系や方向を大きく変革・転換させる潜在性を有する。
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