研究課題/領域番号 |
20K21619
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
安永 正浩 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 分野長 (80450576)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 免疫ターゲッティング / DDS / ADC / IL-7R / 自己免疫疾患 / 1型糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
自己反応性免疫細胞で高発現しているIL-7Rを標的にして、同細胞で活性が亢進した細胞内キナーゼJAK及び転写因子NFkBを制御可能なAntibody-drug co njugate(ADC)を開発する。EPR(Enhanced Permeability and Retention)効果で病巣を主標的にした従来のDDS(Drug delivery system)とは異なり、病巣以外にも体循環・免疫系組織で広く病的免疫細胞の標的が可能な新しいDDS・免疫ターゲッティング法を創出する。自己免疫疾患の中でもアンメットメディカルニーズの代表である1型糖尿病に対して、有効性を確認してコンセプト証明を行う。
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研究成果の概要 |
自己反応性免疫細胞で高発現しているIL-7Rを標的にして、同細胞で活性が亢進した細胞内シグナル(JAKなど)を制御可能なAntibody-drug conjugate(ADC)を開発した。EPR(Enhanced permeability and retention)効果で病巣を主標的にした従来のDDS(Drug delivery system) とは異なり、病巣以外にも体循環・免疫系組織で広く病的免疫細胞の標的が可能な新しいDDS・免疫ターゲッティング法を創出した。自己免疫疾患の中でもアンメットメディカルニーズの代表である1型糖尿病に対して、有効性を確認してコンセプト証明を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫ターゲッティング法という新しいDDSコンセプトの実証を行った。臨床応用が進んでいる分子標的のオフターゲット克服に有効な方法がADCテクノロジーの応用である。悪性疾患を対象にしたADCの場合には、強い細胞傷害活性(total cell kill)が必要であるが、自己免疫疾患を対象にした場合には活動性を抑制できれば強い細胞傷害活性は必ずしも必要がない。本研究はADC創薬のコペルニクス的転回にも繋げることが出来る。ADC創薬の炎症・自己免疫疾患への拡大・発展は、アンメットメディカルニーズを満たすということ以外にも、ステロイド代替薬の開発促進という面からも、その社会的メリットは大きいと言える。
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