研究課題/領域番号 |
20K21663
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
山口 剛史 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20383771)
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研究分担者 |
比嘉 一成 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (60398782)
杉本 昌弘 東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (30458963)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 難治性水疱性角膜症 / ニコチナミドモノヌクレオチド / 細胞老化 / 角膜内皮細胞 / 前房関連角膜内皮症 / 水疱性角膜症 / 前房水 / メタボローム解析 / 角膜移植 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで「水疱性角膜症は角膜内皮細胞が減少する疾患」と定義されてきた。だが角膜内皮細胞が減少する理由は不明で、病態を反映する治療概念がなかった。本研究では「水疱性角膜症は前房水の病的環境変化に対する角膜内皮細胞変性疾患である」という概念を提唱する。角膜内皮細胞/ 前房水のMetabolome解析、NAD/NADH代謝異常、細胞老化を評価し、NMN/Sirolimusの治療的効果を探索的に検証する。
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研究実績の概要 |
50週齢のDBA2Jマウスは虹彩萎縮を自然発症し、ヒトの虹彩萎縮に伴う水疱性角膜症に類似した角膜内皮細胞の減少がみられる。DBA2JにNicotinamide mononucleotide(NMN)100,300mg/kgを1か月間投与して、角膜内皮細胞の障害が軽減されることを見出し、3回の追試を行い、NMN全身投与による角膜内皮細胞のレスキュー効果を確認した。さらに、NMNによる角膜内皮細胞のレスキュー効果をみるため、NMN1か月間投与後の組織染色で、アポトーシスを検出TUNELでは染色されないこと、加齢性変化を検出するβGalactosidaseで染色されること、角膜全体のRT-PCRで、NMN投与なしと比較してNMN投与300mg/kgでミトコンドリアのアポトーシスに関与するbcl-2の発言が有意に低下し、CDKN2Aが8週齢と比べて50週齢で有意に上昇するがNMN投与では変化がないこと、R-spondin, Fibronectin1, Snail, ACTA2, NQ01に8週齢と50週齢で差がなく、NMN投与によっても変化がないことがわかった。しかし、このRT-PCRは角膜全体のmRNAを比較していて、上皮や実質の免疫細胞にも影響をうけるため、再度、角膜上皮を除去して追試予定である。ヒトの角膜内皮細胞を角膜実質から剥離して、24時間ストレスを与えた角膜内皮細胞をNMN投与ありなしで比較した。NMN投与群で有意に角膜内皮細胞の障害が減少していた。さらにこれらからRNA抽出しRNAseqを行った(データ解析中)。また培養上清を保存しており、来年度上清中のプロテオミクス解析をする予定である。今後、我々の施設でNMNなどの薬剤効果をEx vivoで判定するためにヒトの角膜内皮細胞の培養系を確立し、薬剤効果の判定を行う実験基盤を確立した。
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