研究課題/領域番号 |
20K21678
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分57:口腔科学およびその関連分野
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
大野 充昭 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (60613156)
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研究分担者 |
辻 孝 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (50339131)
渡辺 亮 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (60506765)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 歯 / 再生 / scRNA-seq / 歯胚 / 発生 / 歯胚発生 / 転写因子 / マスター遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,未だ達成されていない歯胚発生を運命付けるマスター遺伝子の同定を目的とする.そのために,①歯胚発生初期のマウス歯胚および非歯原性口腔粘膜組織を単離し,scRNA-Seqにて1細胞解析を行う.次に,②同様の組織を用い,位置情報を有したSlide-Seqにて解析し,間葉細胞と相互作用を起こしている上皮細胞群が特異的に発現している転写因子を抽出し,scRNA-Seqの結果と照らし合わせて関連因子を絞り込む.さらに,③オルガノイド技術を応用することで,口腔粘膜組織から歯胚発生を誘導可能な転写因子,つまり歯胚発生における運命決定転写因子を同定する.
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研究成果の概要 |
歯の発生メカニズムは未だ不明であり,歯の初期発生を理解することは,歯科領域において重要な課題である.そこで我々は,1細胞レベルで遺伝子発現の網羅的解析が可能であるsingle cell RNA-seq解析および,位置情報を有した遺伝子発現の網羅的解析が可能であるSpatial RNA-seq解析を用いて,歯の発生過程を詳細に解析した.その結果,歯の初期発生において特異的に発現している遺伝子を抽出することに成功した.今後,歯の初期発生におけるこれらの遺伝子に関して,詳細に解析する予定である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯胚発生における運命決定メカニズムの解明は,歯科領域の基礎研究者,臨床家の夢であり,多くの研究者が挑戦してきたが,未だ達成されていない研究課題の一つであり,本研究でその一部が明らかになった.また,本研究手法は,上皮間葉相互作用にて生じる様々な臓器の発生に関わるマスター遺伝子同定法のモデルになりうると考える.
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