研究課題/領域番号 |
20K21693
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
舟山 眞人 東北大学, 医学系研究科, 教授 (40190128)
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研究分担者 |
橋谷田 真樹 関西医科大学, 医学部, 准教授 (40374938)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 突然死 / 向精神薬 / 心疾患関連遺伝子 / 薬剤代謝関連遺伝子 / 変異解析 / ミトコンドリアDNA / 向精神薬長期服用者 / 次世代シークエンサー / SNPデータベース / SNP / 法医解剖 / エクソーム解析 / DNAメチル化 / 死後CT画像 / 長期投与 |
研究開始時の研究の概要 |
精神科領域における突然死症例で、剖検においても原因究明な一群がある。この誘因に、長期に亘る向精神薬投与が影響していると考えられているが、一つの機関での症例数の少なさ、に解剖自体の未執行が加わり、分子生物学的探索は手つかずの状態にあるといってもよい。しかし当分野ではある程度の症例数の蓄積がある。そこで本研究ではエクソーム解析、DNAメチル化検索、質量分析計を用いたパスウェイ解析、ならびに死後CT画像のAI解析という、いずれも最新の技術を用いることで、多角的アプローチによる精神科領域における突然死の原因解明を試みようというものである。
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研究成果の概要 |
18例の突然死例において、心疾患関連遺伝子解析では、標準ヒトゲノム配列hg19と比較したところ、500-1011個(平均719.2個)のSNPが観察された。次にヒトゲノム関連疾患についての情報データベースClinVarを用いてフィルタリングした。その結果、5-13個のSNPが検出された。この中で多くの試料にTNNI3遺伝子の変異が見られた。一方、薬剤代謝関連遺伝子の解析では137SNPsのタイピング結果が得られた。中でもCYP1A, CYP2C9, CYP2C19, CYP2D6, CYP3A4遺伝子は薬物代謝に重要な役割を担っているが、これらの遺伝子が働かなるような変異は観察されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成人の突然死例の中には、ある一定の割合で原因究明が困難な一群がある。この誘因として長期に亘る向精神薬投与が影響していると考えられているが、一つの機関での症例数の少なさに加え解剖自体の未執行が加わり、分子生物学的探索はほぼ手つかずの状態にあるといってもよい。しかし当分野ではある程度の症例数の蓄積がある。そこで本研究では心疾患関連遺伝子および薬剤代謝関連遺伝子の変異解析、さらにミトコンドリアDNA解析という、多角的アプローチによる精神科領域における突然死の原因解明を試みようというものである。
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