研究課題/領域番号 |
20K21697
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小湊 慶彦 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30205512)
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研究分担者 |
平野 瞳子 群馬大学, 大学院医学系研究科, 技術職員 (20643810)
窪 理英子 群馬大学, 医学部, 技術職員 (40747127)
高橋 遥一郎 筑波大学, 医学医療系, 教授 (50640538)
佐野 利恵 群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (70455955)
早川 輝 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90758575)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | OBP2B遺伝子 / ABO遺伝子 / OBP2B / オドラント結合蛋白 |
研究開始時の研究の概要 |
オドラント結合蛋白OBP2Bは前立腺液や母乳中に存在し、籠の様な立体構造をとり、籠の中に脂溶性物質を入れることが予想されている。精液証明方法の開発は性犯罪の捜査に重要なので、抗オドラント結合蛋白OBP2B抗体を用いた精液証明方法は法医学や警察鑑識では利用価値がある。しかし、OBP2Bに関する研究はほとんどなく、結合する分子種は未同定であり、その生理的な機能は未解明である。OBP2Bは前立腺液、母乳等に含まれることから、OBP2Bは受精や新生児の栄養に関わることが考えられる。そこで、OBP2Bの性犯罪捜査への利用とその生理学的な意義の探索を行うことにした。
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研究成果の概要 |
本研究は、OBP2Bを利用した精液証明方法を開発し、性犯罪捜査へ貢献することを目的に本研究を実施した。抗OBP2B抗体と用いたウエスタンブロッティングを行ったところ、良好な結果が得られ、OBP2Bを利用した精液証明方法の基礎的な実験が完了した。今後はELISA法、イムノブロット法、イムノクロマト法の関発をする予定である。次に、OBP2Bに結合する分子種を同定することを目的に、培養細胞上清を材料に抗OBP2B抗体を用いた免疫沈降実験を行い、OBP2B分子の免疫沈降に関しては良好な結果が得られた。しかし、母乳を材料としての免疫沈降は、母乳の脂肪やpH等からOBP2B分子の免疫沈降は困難であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、OBP2Bを利用した精液証明方法を開発し、性犯罪捜査へ貢献することが本研究の目的の一つである。本研究の実施により、OBP2Bを利用した精液証明方法開発の基礎研究は完了した。また、OBP2Bに関する研究報告は少なく、その結合する物質、輸送される物質は未知であることから、その生理学的意義も未解明である。一方、OBP2Bの分布から受精や新生児の栄養補給への関与が推測される。そこで、OBP2Bに結合する物質を同定し、生理学的意義を明らかにすることが本研究のもう一つの目的である。即ち、本研究は、犯罪捜査へ貢献するとともに、生殖医療や母子保健への貢献を目指すものである。
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