研究課題/領域番号 |
20K21706
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
平工 雄介 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (30324510)
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研究分担者 |
吉田 好雄 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (60220688)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 加熱式たばこ / 出生時体重 / リスク評価 / 社会経済学的要因 / 受動喫煙 / DOHaD / 炎症 / 低出生体重 / 分子疫学 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国では低出生体重児が増加しており、母親の喫煙が重要な原因である。疫学研究では、出生時体重が少ないと成長後の生活習慣病のリスクが増加するとの報告がある。加熱式たばこには発がん物質やニコチンが含まれ、健康影響が強く懸念される。本研究では、妊娠女性の加熱式たばこの習慣と出生時体重との関連を疫学調査で明らかにする。また、対象者の血液中の炎症関連物質を分析し、喫煙習慣や出生時体重との関連を解析して、低体重出生や成長後の疾病のリスク評価につながる知見を得る。
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研究成果の概要 |
わが国では近年低出生体重児が増加しており、母親の喫煙が重要な因子である。胎児期の低栄養や発育遅延は成人期の慢性疾患の危険因子である。本課題では、妊娠女性の加熱式たばこの喫煙による低出生体重のリスクを明らかにするため、質問紙調査による疫学研究を行った。現時点では妊娠中の喫煙者の数が少なく、加熱式たばこと出生時体重との関連を明らかにできる知見が得られていない。現有データの統計学的解析により、教育歴や世帯収入のような社会経済学的要因が、紙巻きたばこや加熱式たばこの喫煙習慣および受動喫煙に影響を与える可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加熱式たばこの健康影響を疫学調査で解明するには年単位の長期間を要すると考えられる。しかし、妊娠女性を対象とした研究を行うことにより、月単位の曝露で健康影響を解明できる可能性が期待できるとともに、リスク評価に資するバイオマーカーの開発に寄与できる。研究成果は、妊娠中の喫煙をなくすという厚生労働行政の目的の達成に貢献するとともに、児の成長後の生活の質(QOL)の改善や健康寿命の延長、医療費の削減などに寄与する可能性が期待できる。
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