研究課題/領域番号 |
20K21710
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
荒尾 晴惠 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50326302)
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研究分担者 |
青木 美和 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (00737629)
小泉 雅彦 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90186594)
山本 瀬奈 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (60796522)
倉恒 弘彦 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教授 (50195533)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 放射線療法 / 自律神経機能 / 倦怠感 / 乳がん患者 / 放射線宿酔 / 放射線治療 / 乳がん |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、自律神経機能評価を用いて放射線療法を受ける乳がん患者の放射線療法の倦怠感の測定方法を確立し、倦怠感の緩和に向けた看護支援を検討することである。 倦怠感は、放射線療法を受ける乳がん患者の9割以上に生じる。乳がんの放射線療法は、計50~60Gy照射により1か月半に渡る毎日の通院が必要となる。本研究は、自律神経機能測定を用いて治療開始前から終了後1か月の倦怠感を調査する。自律神経機能測定には、脈波測定システムを用い、自律神経のバランスと活動量を数値化する。その上で主観的尺度による倦怠感と数値を比較分析する。結果をもとに、可視化した倦怠感の様相に基づいた看護支援を構築する。
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研究成果の概要 |
本研究の結果は、主観的倦怠感および自律神経機能のバランス比であるlog LF/HFが同様の経時的変化を示した。放射線療法関連倦怠感を可視化するために、自律神経機能測定が有用であるという成果を得た。また、log LF/HF値の改善および主観的倦怠感の軽減に向けて、主に副交感神経活動を反映するlog HF値を高める看護支援の必要性が示された。加えて、放射線療法開始時の自律神経機能の状態によってその後の経過が異なるため、治療開始時からの自律神経機能評価と評価に応じた支援が必要であるとの示唆を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
倦怠感は、可視化が困難な症状の一つである。本研究の結果によって、自律神経機能測定を用いて放射線療法関連倦怠感の評価が可能であると示したことは、患者自身で倦怠感を自律神経機能によって可視化でき、日常生活の調整に寄与するという点で意義が大きい。また、本研究で明らかになった放射線療法関連倦怠感のメカニズムをもとに、倦怠感を軽減するための副交感神経機能を高める看護支援の開発の示唆が得られたことは評価できる。さらに、自律神経機能測定が、放射線療法関連の倦怠感スクリーニングに役立つことを提示できた点も意義がある。
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