研究課題/領域番号 |
20K21726
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
|
研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
小橋 元 獨協医科大学, 医学部, 教授 (60270782)
|
研究分担者 |
内山 浩志 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (00711318)
春山 康夫 獨協医科大学, 医学部, 教授 (20406185)
出沢 真理 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50272323)
高倉 聡 獨協医科大学, 医学部, 教授 (60256401)
井上 健一 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (90587974)
|
研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | Muse細胞 / 予防医学 / 糖尿病 / 疫学 / 妊産婦 / muse細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、Muse細胞の予防医学分野への応用、特に正常妊娠、胎児・乳幼児発達といった母子保健分野における応用の可能性を探ることを目的として、様々な属性の集団を対象として疫学調査と測定および統計学的解析を行い、基礎資料を得る。
|
研究成果の概要 |
非妊婦集団は共同研究先病院の糖尿病外来でフォローアップを受けている男女患者(HbA1cレベルにて正常群、軽度耐糖能異常群、糖尿病群の3群に分類している)の血液サンプルからの単核球分離により行うMuse細胞およびS1P測定の結果、糖尿病のコントロール不良者にmuse細胞数増加者が多い傾向が見られた。高血糖状態がMuse細胞の機能不全を招き代償的に細胞数が増加している可能性があり、今後の検討課題と考えられた。 妊産婦血液および臍帯血等については、産科でのリクルート、サンプル収集を行い、Muse細胞とS1Pの解析を行っている。今後は更に例数を増やしながら解析し検討をを進める。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
再生医療分野での応用がこれから大いに期待される多能性修復幹細胞であるMuse細胞は、全身をめぐり、障害された細胞から出るスフィンゴシン1-リン酸に反応して集積し、細胞・組織を日常的に修復することで、全身をメンテナンスしていると考えられている。 今回、様々な属性の集団でMuse細胞数を測定した結果、糖尿病患者で血糖コントロールが悪い(血中 HbA1cが高い)集団で、血中Muse細胞数が高い傾向にあったことから、高血糖によるMuse細胞の機能不全が代償的に細胞数の増加を起こしている可能性が示唆された。今後は血糖コントロールとMuse細胞の機能との関係を疫学的に検証する必要がある。
|