研究課題/領域番号 |
20K21750
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
望月 和樹 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (80423838)
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研究分担者 |
安藤 隆 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (10377492)
田中 佑治 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任准教授 (40625513)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | Brd4 / サルコペニア / 中鎖脂肪 / Brd4ヘテロ欠損マウス / 筋合成 / 筋分解 / サルコペニアモデル / BRD4 / 骨格筋 / 老齢モデル / BRD4ヘテロ欠損マウス / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
以下のように、食品・医薬品によるサルコペニア改善を評価しうる“代謝異常に起因するサルコペニア動物モデル”を世界に先駆けて樹立することを目的とする。 1.代謝異常からサルコペニアを呈するモデル(Brd4ヘテロ欠損マウス)の検証 2.中鎖脂肪によるサルコペニア改善効果の検証 3.サルコペニア動物モデルの妥当性をヒトで評価できるバイオマーカーの探索・検証
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研究成果の概要 |
老齢Brd4ヘテロ欠損マウスの握力、臓器重量(肝臓、副睾丸脂肪、骨格筋)は、Wild typeと比較して低かった。Brd4ヘテロ欠損マウスに、カプリル酸(C8)を約5ヶ月間摂食させると、腓腹筋において解糖系の副路、クエン酸回路、脂肪滴分解等の遺伝子や筋再生に関与するMyh3の発現が増大した。ヒラメ筋では、カプリル酸投与により筋分解遺伝子(Atrogin1、Murf1)の発現低下やタンパク合成遺伝子(Rpl32、Rps21)の発現増大が誘導された。カプリル酸(C10)を投与した時も同様の結果が観察された。以上より、Brd4ヘテロ欠損マウスは、サルコペニアモデルとして使用できると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は、エネルギー代謝を促進するBRD4のヘテロ欠損マウスが、サルコペニアモデルとして使用可能であること、中鎖脂肪は、サルコペニアの予防に有効であることを示したことである。 社会的意義は、Brd4ヘテロ欠損マウスを用いてサルコペニアを予防・治療しうる食品因子、医薬品の研究開発が促進されることである。さらに、食品因子、医薬品の研究開発を促進することによって、高齢者でも元気に生活できる社会に貢献することである。
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