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果糖パラドクス:果糖の有益性を阻害する分子機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K21768
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関京都府立大学

研究代表者

岩崎 有作  京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (60528420)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワード果糖 / GLP-1 / 求心性迷走神経 / 過食 / 肥満 / 糖尿病 / オキシトシン
研究開始時の研究の概要

果糖の生体に対する作用には“有益作用”と“有害作用”が混同し、この「果糖パラドクス」を解き明かすには、“果糖”の「有益作用」「有害作用」「そのメカニズム」の解明が必須である。本研究では、(1)果糖の腸ホルモンGLP-1を介した有益作用と、(2)この有益作用がグルコース/グルコース誘導性因子Xによって阻害されることを明らかとし、果糖のパラドキシカルな作用のメカニズムに迫る。

研究成果の概要

果糖の生体に対する作用には有益作用と有害作用が混同する。この「果糖パラドクス」を解き明かすため、果糖の有益作用、有害作用、そのメカニズムの解明を試みた。適量の果糖単独摂取は腸ホルモンGLP-1の分泌を介して過食を予防した。しかし、果糖にグルコースを添加するとGLP-1分泌を抑制し、有益作用が消失した。グルコースによって分泌される因子Xが原因であった。この新規作用のさらなる機序解明が、生活習慣病の新規予防法開発に繋がると期待される。

研究成果の学術的意義や社会的意義

身近な甘味料や果物には、果糖と共に常にグルコースが存在する。適量の果糖摂取は腸GLP-1分泌を促進させて生体に有益な効果をもたらす。しかし、果糖と一緒に摂取するグルコースが、果糖の有益作用を阻害するという新規概念を明らかにした。食品のおいしさ(甘味)を維持したまま生活習慣病予防に貢献する食事の摂取方法を新たに開発するためにも、この新規概念のさらなる研究が必要である。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-08-03   更新日: 2024-01-30  

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