研究課題/領域番号 |
20K21774
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
橋本 健志 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70511608)
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研究分担者 |
宮本 直和 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (20420408)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 脳機能 / 認知症 / レジスタンス運動 / 筋質 / 柔軟性 / 乳酸 / マイオカイン / 筋収縮 / 認知機能 / 骨格筋 / 有酸素運動 / 栄養 / 加齢 / 運動 / 低酸素 / マカ / アンチエイジング |
研究開始時の研究の概要 |
代表者が明らかにしてきた脳神経活動の栄養源ならびに認知機能亢進作用を有する乳酸に加え、現行のin vitro研究で見出した骨格筋の「量」と「質」向上に効果的と期待される新規外的刺激を、中高齢者対象にレジスタンス運動と併用することで、骨格筋機能のみならず脳機能の亢進をも引き起こす、健康科学が目指すアンチエイジングへの貢献を可能とする方略策定に挑戦する。これは、骨格筋を鍛えれば脳が鍛えられるとするパラダイムを学術的に具体化する挑戦である。統合的アンチエイジング研究の礎となる可能性を有する。
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研究成果の概要 |
加齢という変数ならびに中高齢者に対する一定期間のレジスタンス運動が、骨格筋の「量」と「質」に及ぼす影響について詳細に解析した。これらの成果は、国際誌に公表された。さらに、同研究にて、脳機能に与える効果についても検証した。一定期間のレジスタンス運動による認知機能の改善効果が認められた。 さらに、運動中に骨格筋から産生される種々の生理活性物質が脳機能に及ぼす影響についての総説を公表した。骨格筋と脳という組織間の機能的連関の重要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢に伴う筋「量」と「質」の低下が、認知機能低下に関連している可能性が示唆された。逆に、脳(中枢)機能亢進をねらいとするには、骨格筋(末梢)の「量」と「質」の向上戦略が有効である可能性が示唆された。筋を標的とする際、レジスタンストレーニングの重要性は言うまでもないが、さらに重要なこととして、「トレーニングの継続」が挙げられる。そのためには、いかに実施者の負担が少なく効果的に骨格筋の「量」と「質」を向上できるかが肝要であり、運動処方と栄養処方を組み合わせるなど、今後の検討が必要であると考えられた。
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