研究課題/領域番号 |
20K21779
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 至学館大学 (2021-2022) 横浜市立大学 (2020) |
研究代表者 |
多田 敬典 至学館大学, 健康科学部, 教授 (20464993)
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研究分担者 |
赤木 一考 富山大学, 学術研究部教育研究推進系, 特命助教 (30794424)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 加齢 / コルチゾール / 認知機能 / 攻撃行動 / 概日リズム / CORT / シナプス / アルツハイマー病 / ミクログリア |
研究開始時の研究の概要 |
アルツハイマー病の進行過程を左右する危険因子群に注目が注がれている。加齢はアルツハイマー病最大のリスク要因であり、高齢者では、ストレスホルモンの一つであるコルチゾール(CORT)分泌の概日リズムが低下することで、中枢神経系機能に影響を及ぼすことが示唆されている。本研究では老齢期アルツハイマー病モデル動物を用い、加齢に応じて低下するCORT分泌の概日リズムに着目し、mPFC-PrLでのシナプス再構成系に関わる神経細胞・ミクログリア内の日内変動に依存して発現する遺伝子群を探索し、アルツハイマー病態を増悪化する経路の解明を試みる。
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研究成果の概要 |
加齢は認知症・アルツハイマー病の最大のリスク因子である。近年、加齢とともに生じるコルチゾール(CORT)分泌概日リズムの振幅消失の老化促進への関与が注目されている。しかしながら、CORT概日リズムの加齢性変化の脳機能への影響は十分明らかにされていない。 本研究では、加齢マウスを用いて、CORT分泌変化に伴う認知症様症状の認知機能障害・情動機能障害について解析した。またCORT分泌変化に連動するシナプス機能、脳内炎症、細胞老化の加齢性変化を検討し、認知症・アルツハイマー病態が重篤化するメカニズムの解明を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢化社会に突入した我が国において、健康寿命の延伸が重要視されている。特に高齢者の20%近くを占める認知症の改善は、健康長寿社会実現に欠かすことができない要因の一つである。しかしながら認知症に対する治療薬開発は長年苦戦が強いられている。その様な背景から認知症のリスク因子に着目した研究が注目されており、特に加齢は最大のリスク因子と考えられている。本研究は加齢に伴うコルチゾール分泌異常と連動する脳内因子、行動変化に着目することで認知症・アルツハイマー病が重篤化するメカニズムが明らかになることが期待できる。
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