研究課題/領域番号 |
20K21807
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分61:人間情報学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
小池 英樹 東京工業大学, 情報理工学院, 教授 (70234664)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 視線誘導 / プロジェクタ・カメラ・システム / 画像フィルタ / 実世界プロジェクション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,コンピュータ・ディスプレイ上に表示された画像に対して,画像フィルタを用いて極微小な加工を施したとき,眼による視覚と脳による知覚に若干の差があることに着目し,人に気づかれない視線誘導に関する基礎研究および実世界視線誘導への展開を試みる.
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研究成果の概要 |
プロジェクタとカメラを統合したプロジェクタカメラシステム(procams)を用いた実世界における視線誘導手法を開発した。具体的にはprocamsのカメラを用いて実世界の物体を撮影、撮影された映像に対してブラー、シフト等の画像フィルタを適用し投影画像を作成、投影用画像をプロジェクタを用いて実物体に重畳投影する。この結果、実物体にフィルタの適用された部分と適用されていない部分が生じ、ユーザの視線は後者に誘導されることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、従来コンピュータディスプレイ上で効果が確認されていた画像フィルタを用いた視線誘導手法を、procamsを用いて実世界の物体に対して実現し、その効果を確認した点に新規性がある。従来、実世界での視線誘導は、視線を誘導した物体だけにスポットライトを照射したりするもので、ユーザは視線誘導が行われていることに容易に気づくものであるが、こうした積極的な視線誘導は過去の研究においても不評であった。これに対して、本手法はプロジェクタを用いてユーザの視覚的認知可能なギリギリの視覚効果を生成する。結果として、ユーザは視線誘導が行われていることには気づかないが、無意識のうちに自然な視線誘導が行われる。
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