研究課題/領域番号 |
20K21891
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分90:人間医工学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高橋 有己 京都大学, 薬学研究科, 准教授 (00547870)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 細胞外小胞 / エキソソーム / エクソソーム |
研究開始時の研究の概要 |
siRNAは医薬品としての提供が期待されるが、その実現には標的細胞特異的なsiRNA送達法が必要である。標的細胞への送達に際しては、その細胞が存在する標的組織への送達、さらには標的細胞への送達の二段階が必要である。そこで本研究では、siRNAを搭載した標的細胞指向性エキソソームを産生する細胞を構築し、さらにこの産生細胞に標的組織移行性を賦与することによる、組織―細胞の二段階の標的指向化に基づく革新的なsiRNA送達法の開発を目指すこととした。
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研究成果の概要 |
本研究では組織―細胞レベルでの二段階ターゲティング法の開発を目的として、細胞動態制御とエキソソームへのsiRNA搭載法の開発について検討を行った。CCR2の細胞への導入による炎症部位集積性の向上について検討した結果、炎症誘導作用を有するマクロファージへの遊走性が向上した。次に、エキソソームへのRNA搭載効率の向上について検討した。エキソソーム移行性タンパク質とRNA結合タンパク質の融合タンパク質により搭載性は向上可能であった。一方で搭載されるRNAの複合体化は有効ではなかった。以上、エキソソームを利用した二段階ターゲティング法の開発に有用な知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではsiRNA搭載エキソソーム産生細胞を利用した組織―細胞レベルでの二段階ターゲティング法の開発を目的として、細胞の動態の制御とエキソソームへのsiRNA搭載法の開発について検討を行った。siRNAの効率的なデリバリー法の開発は有用な治療法になると考えられるが、二段階ターゲティング法は効果的なsiRNAデリバリー法となりえる。本研究ではそのために必要となる細胞の動態制御法と、エキソソームへのsiRNA搭載法の開発に成功した。
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